Rev. | 113cd4bdbf3f4e0f2f3401ffc134e8492789b7dc |
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サイズ | 4,151 バイト |
日時 | 2010-02-25 13:03:44 |
作者 | nobody |
ログメッセージ | とりあえず翻訳終了
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@chapter 概要
@section 概要
Xneeは、X11環境におけるユーザの操作をレコーディングし、リプレイし、ディストリビュートすることのできる一連のプログラムである。
あなたがしたばかりの作業を模倣することのできるロボットと考えて欲しい。
Xneeはライブラリが一つ、アプリケーションが二つから構成される。
@b{cnee} - コマンドラインプログラム
@b{gnee} - グラフィカルユーザインターフェイスプログラム
@b{pnee} - Gnomeパネルアプレット
@b{libxnee} - xneeとgneeから使うライブラリ
@section Xneeの機能
@cindex features
Xneeは、当初テストツールとして設計されたものだが、多目的に使うことができる。
最も使われる特徴としては次のようなものだ。
@b{テストツール} -
GUI(あるいはCLIプログラム)のテストケースを何度も繰り返して実行する代わりに、それらのテストケースを自動化することができる。
ただユーザセッションをレコーディングし、後でリプレイするだけだ。
@b{パフォーマンステストツール} -
ネットワーク(またはローカルマシン)において、同時に多数のユーザがいることをシミュレーションしたいような場合にXneeを利用することができる。
ただユーザセッションをレコーディングし、Xneeのインスタンスを複数実行するだけだ。
@b{デモンストレーションツール} -
プログラムの機能をデモンストレーションするのに使える。
ただユーザセッションをレコーディングし、後でリプレイするだけだ。
@b{ディストリビューションツール} -
マウスやキーボードの操作を他のディスプレイへ送りたいような場合に、Xneeに組み込みのディストリビューション機構が使える。
@b{マクロのレコーディング、リプレイ} -
レコーディングされたセッションをリプレイするのに、キーと特殊キーの組み合わせをバインドする(例えばxrebindを使う)ことで、ウィンドウマネージャとアプリケーションから独立したマクロとする。
@b{ファイルのリタイプ} -
Xneeはファイルの内容を打ち直すことができる。
これはテスト時や、あるいは、セッションを記録すること無くコマンドセッションにxneeが応答して欲しいような場合に役立つことがある。
@b{X11プロトコルのスニファー} -
XneeはX11プロトコルのスニファーとして使うことができる。
@section 背景
@cindex background
実行しなくてはならないジョブをプログラムが実行しているかを確かめるためには、確かなテストが行なわれなくてはならない。
こういったテストというのは、筆者の考えでは、恐らくプログラマがやることがある最も退屈なことだろう。
Xneeはプログラマのこの負担を楽にするよう設計されている。
@*
Xneeはコマンドラインプログラムとして出発した。
その開発の過程で、主たる機能はlibxneeと呼ばれるライブラリとして取り出され、コマンドラインプログラムはcneeと改名された。
このライブラリを作成した背景は、このコマンドラインだけではなくそれ以外の他のクライアントの作成を可能にするためだ。
今ではGUIプログラムのgneeやGnomeパネルアプレットのpneeがこのライブラリを使っている。
@*
Xneeを使うことでテストケースをレコーディングし、後でリプレイすることが可能になる。
Xneeには他にも機能がある。
それらについてはIntroductionを読んで欲しい。
このマニュアルでは主にコマンドラインプログラムのcneeに焦点を当てる。
他のプログラムについては章を分ける。