[JM:02678] 翻訳に関する読み物紹介

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matsuand michio_matsu****@yahoo*****
2021年 7月 14日 (水) 10:25:26 JST


matsuand です。

私は翻訳という作業そのものに大いに興味を抱いているため、
"翻訳術"を磨き、日々の翻訳に活かしていこうと思っています。
本メールでは翻訳に関する読み物を紹介します。
参考になさってください。

この情報をお示しするのは、たぶん今後、
これらの書においては、これこれこのように説明している、
といった参考情報を、適宜ご説明させて頂く機会が増える
であろうと予測しているからです。私はそのつもりでいます。


1. 翻訳に関する読み物紹介

翻訳に関する読み物は、さほど多くないのですが、
探せばいろいろあります。翻訳界の重鎮ともいわれる
方々がおもしろい読み物を上梓して頂いています。
数点ご紹介。


別宮貞徳
「さらば学校英語 実践翻訳の技術」、筑摩書房

目からウロコが出るほど、翻訳術を学ばせて頂きました。
"ベックさん"の書籍は、他にもいろいろあります。


安西徹雄
「英文翻訳術」、ちくま学芸文庫

翻訳作業の認識が変わるほどの衝撃を受けました。


菊池義明
「誤訳・悪訳・珍訳大研究
 間違いだらけの翻訳を糺す!」、日本実業出版社

翻訳を生業とする著者が、同じく同業者をコテンパンに
こき下ろし一刀両断する様が、なんとも痛快な読み物です。


2. 上記に関する個人的説明

1点目、2点目、どちらか一つだけでも読んでみたら、
次の日から、自分の翻訳術が変わると断言します :)
この書のような内容をかじっているか否かによって、
翻訳の捉え方や作法、テクニックは確実に変わること
請け合いです。

ここから学ぶべき最大のポイントは、翻訳作業という
ものが、英文解釈をするだけのものではなく、最終的
には日本語文章を創出する作業であるということです。
英文解釈ができれば翻訳はできる、というのは
大いなる誤解であり、日本語が"正しく"できなければ
翻訳もできません。

3点目は痛快読本なのですが、同時に翻訳術というものは
互いに至らない点を指摘し合ってこそ、良質の翻訳成果が
得られるもの、という認識を抱きます。

もっともっと、共有したいと思う情報がありますが、
とりあえずは以上です。



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