[Tep-j-develop] Re: osCommerce 日本語版 V2 ?(ふと思った事... )

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TAMURA Toshihiko tamur****@bitsc*****
2002年 11月 20日 (水) 11:09:59 JST


永田さん、福冨さん、こんにちは。
田村です。

■現状のosCommerce本家版について
開発陣の中で Harald Ponce de Leon さんがかなり多くの部分を
受け持っているので、開発ペースは進んだり滞ったりがあるようです。

9月からシステム変更のためにMLが停止しているんですが、その裏でも
開発やバグフィックスなどは順調に進んでいるようで、私も自分で出した
バグレポートについて、担当者と何度かやり取りがありました。
進捗状況については、
  Current Tasks (http://www.oscommerce.com/community.php/tasks)
で見ることができます。

Weekly Summary Reports (http://www.oscommerce.com/community.php/weekly)
も11月に入ってコンスタントに出ていまして、結構重要な変更も入っています。

この本家版については、2年以上にわたって精力的に、また妥協しないで
作り続けているのは、たいしたもんだと思っています。
これは、多くのポジティブなフィードバックに支えられているということも
あるんだろうと思います。
過去には、osCommerceを無断盗用して独自のアプリケーションであるかのように
見せかけて商売に使おうとしたり、波風がたったりしたこともあるんですが、
Harald さんが、冷静・公正に振舞って支えてきたのは立派だと思っています。
欧米の人が参加するMLは各自の自己主張が強くて、普通に対応していくだけでも
大変ですしね。


■osCommerce日本語版について
日本語版については、永田さんが書かれたように、実用的なレベルのものだと
思っています。
その上で、このところ私が思っているのは、どうすればもっとosCommerceが
普及するのかということなんです。

以前は、osCommerceを使ってショップを構築するSI業者、Web作成業者に
向けて内部の解説やカスタマイズのための技術情報などを公開するのが
効果的だろうと思って、そういうコンテンツを作ってきたんですが、
どうも反応が多いのは、osCommerceをフリーの買い物かごツールとして
とらえて、利用したいと考えられるかなり小規模のショップ運営者の
方のようですね。個人事業者の割合も多いのかもしれません。

先日、私に直接コミュニティの運営についてご意見のメールを
くださった方がいまして、メールでやり取りをしたんですが、
次のようなご意見でした。

----------------------------------------
●新しくosCommerce導入を考えている人にとって、
・気軽に質問ができる場所が欲しい。
・MLやBBSなどの過去の話題を見渡せる環境が欲しい。
・解説やカスタマイズモジュールなど、情報を簡単に探せるようにして欲しい。
・小さなカスタマイズ例などが簡単/気軽に発表できる場が欲しい。
・上記のことを実現するのにWebベースの環境が向いているのでは?

●普及させるために必要なのは、
・実働するサイトの例を見たい。
・すぐにosCommece運営を開始できるサービスが欲しい。
----------------------------------------

なるほどなあと思ったんですが、プロモーションのことはともかく、
日本語版にもっと必要なのは、あたりまえですが次の2点だと思います。

・すぐに使える環境を整備する(プログラム、ドキュメント、サポート面で)。
・豊富なカスタマイズの情報を整理して提供する。

それで、日本語版のプログラムの今後の開発については、
次のように思っています。

・カスタマイズは非常に重要だけれども、そのニーズは個々のショップによって
  異なるので、大きなカスタマイズは拡張モジュールのような形で提供し、
  小さなカスタマイズ事例はFAQなどで探しやすく整理する。

・拡張モジュールやカスタマイズ事例を作成したり、日本語化した人が、
  成果をフィードバックする環境が作れたら、コミュニティに活気がでるし、
  いい方向への相乗効果が生まれるのでは?

・本家の拡張モジュール(Contributions)は質(?)量とも豊富だが、
  バージョンの違いで日本語版に導入できないものが増えているので、
  ベースを合わせる必要はある。
  (永田さん、福冨さんも書かれているところですね。)

・スムーズに運用を開始できるように、細部のローカライズを改良する。
  (自動送信メールの文面の改良などがこれにあたります。)


もうひとつ、これはちょっと個人的な意見になるんですが、
日本語版へのローカライズでどこまでやるべきかという問題は、
最初からずっと考えてきたことでして、こんな風に思っています。

・本家版から離れると、後の最新版の取り込みが大変。
・本家版を尊重する気分がベースにはある。
・ローカライズで自己主張してもしょうがない。

そういった結果が、現状のローカライズの程度であるわけです。
この点については、意見を交換する必要があると思っています。


長くなりましたが、本家の最新版をベースにした日本版の開発は、
取り掛かっていい時期だと思います。
ローカライズの作業自体は、過去の経験の蓄積もあるので、
それほど大変な作業ではないと思っています。
(それよりも、細かい動作テストなどが案外面倒で時間がかかるところですね。)
ただ、最新版の開発は、osCommerceの普及を目指すための一手段として
活かしたいなという気持ちです。

--
田村敏彦 / 株式会社ビットスコープ
E-mail:tamur****@bitsc*****
http://www.bitscope.co.jp/




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