[JM:02480] 感想: 著者と作者

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matsuand michio_matsu****@yahoo*****
2021年 6月 4日 (金) 08:14:47 JST


matsuand です。
GNU which.1 の校正確認を頂いた中からの感想です。


----- Original Message -----
> From: Akihiro Motoki <amoto****@gmail*****>
> To: matsuand <michio_matsu****@yahoo*****>; Linux JM discussion <linux****@lists*****>
> Cc: 
> Date: 2021/6/1, Tue 20:42
> Subject: [JM:02465] Re: [POST:DP] GNU which which.1
...

>>  msgid "AUTHOR"
>>  msgstr "著者"
> 
> 「著者」になっていますが、これはマニュアルの著者であっているでしょうか?
> AUTHOR(S) で、マニュアルの著者を載せている場合と、ソフトウェアの開発者を
> 載せている場合があります。前者なら「著者」が自然で、後者なら「作者」などが
> 自然です。訳すときは可能な限り確認するようにしています。


このご指摘には違和感があります。

英文を読むユーザーは AUTHOR(S) という単語表記を見て、それが man ページ著者
なのか、ソフトウェア開発者なのかを、読み取るでしょうか?
そんなことはないですよね?

日本語翻訳では、原文に示されていない情報を、その開発コミュニティの実状まで
翻訳者が調べ上げて、その内容によって訳の仕方を切り分けているということで、
これはやりすぎと思います。そもそも調べたら分かることですか?

ですから本ご指摘に戻って申しますと、「著者となってますが..あっているでしょうか」
のお答えは、「私は知りません」「調べていないのでわかりません」です。
私は翻訳者の作業はそこまでで十分と思います。

ありきたりの訳としては「著者」であり、ひょっとしたら開発者かもしれないという
ニュアンスを常々含めるのであれば「作者」とすることで、暗に開発者かもしれない
という含みを持たせることができます。
後はそれをルール化するのか、個人の判断とするのか、くらいで。



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