[JM:00851] Re: GNU_findutils/xargs.1 への指摘

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Akihiro MOTOKI amoto****@gmail*****
2013年 4月 1日 (月) 13:47:28 JST


元木です。

2013年4月1日 12:34 長南洋一 <cyoic****@maple*****>:

> 長南です。ご指摘、ありがとうございます。
>
> OKANO さんのメールより [JM:00849]
> >
> > 1) initial-arguments の説明
> >
> > | 「ユーザが引き数 (すなわち initial-arguments) を指定したとき、その
> > initial-arguments 中に」という文について、
> > | 「引き数(すなわち A)…、その A 中に」は、「引き数(すなわち A)…、
> > その引き数中に」
> > | の方が読みやすいかなと思ったのと、
> >
> > 現在の翻訳
> >> .BI \-I " replace-str"
> >> .B xargs
> >> が実行するコマンドにに対してユーザが引き数 (すなわち
> >> \fIinitial\-arguments\fR) を指定したとき、その \fIinitial\-arguments\fR
> >> 中にある \fIreplace-str\fR の部分すべてを、標準入力から読み込んだ名前で
> >> 置き換える。
> >
> > を、
> >
> >> .BI \-I " replace-str"
> >> .B xargs
> >> が実行するコマンドにに対してユーザが引き数 (すなわち
> >> \fIinitial\-arguments\fR) を指定したとき、その引き数
> >> 中にある \fIreplace-str\fR の部分すべてを、標準入力から読み込んだ名前で
> >> 置き換える。
> >
> > のようにしたほうがよいのではないかという提案です。
> >
> > 考えてみると、
> > initial-arguments といえば、その対象がはっきりしますが、
> > 「引き数」というと、initial-arguments 以外のものと混同のおそれがあるので
> > あえて現在のような訳になっているのではないか、とか思いまして、
> > そういうことなら今の訳のままがよいのかな、と思っています。
> > ここは皆さんのご意見を伺いたいです。
>
> ああ、思い出しました。これは、原文が、
>
>   Replace occurrences of replace-str in the initial-arguments with
>   names read from standard input.  Also, unquoted  blanks  do  not
>   terminate  input  items;  instead  the  separator is the newline
>   character.  Implies -x and -L 1.
>
> です。原文をそのまま訳したのでは、initial-arguments が何かわかりにくい
> だろうと思ったので、「xargs  が実行するコマンドに対してユーザが引き数
> (すなわち initial-arguments) を指定したとき」と補ったのです。初稿では、
> 「(訳注: xargs  が実行する ... 指定したとき)」 と、訳注にしていたのでは
> ないかと思います。つまり、「その initial-arguments  中にある replace-str
> の部分すべてを、標準入力から読み込んだ名前で置き換える」の部分は、補充訳
> を入れる前の、翻訳の原型の原型。それで、initial-arguments のままになって
> います。でも、今考えると、補充訳の部分で「initial-arguments は実行する
> コマンドの引き数だ」と言っていますから、「引き数」でもよいですね。
> とは言え、「initial-arguments 中」には、OKANO さんがおっしゃるような
> 効果もあります。たぶん、それも考えたと思います。どちらにするか、迷う
> ところです。まあ、今度 xargs の manpage を改訂するときに (わたしがやるに
> せよ、他の方がやるにせよ)、よく考えて、どちらにするか決めるぐらいの対処で
> よいのではないでしょうか。
>

この部分は、つい最近、私も読んで分かりにくいなあ、というより頭に入って来なくて、
英語の方を読んでしまいました。分かりにくくなっているのは、引き数が initial-arguments の方と
xargs のコマンドの引き数の両方に登場するからだと思います。

こんな感じでも十分誤解なく伝わると思いますが、どうでしょうか。

  xargs が実行するコマンドの引き数 (initial-arguments) に含まれる replace-str を全て
  標準入力から読み込んだ名前で置き換える。

もう少し意訳すると、

  xargs が実行するコマンドの引き数 (initial-arguments) に replace-str が含まれていれば、
  replace-str の部分を全て、標準入力から読み込んだ名前で置き換える。

といった感じだと思います。


> > 2) 「にに」
> >
> >> が実行するコマンドにに対してユーザが引き数 (すなわち
> >
> > にに -> に
> >
> > # 「にに」は、xargs のほか、以下の各マニュアルにもありました。
> > # GNU_findutils/release/man1/find.1 (2 箇所)
> > # rssh/release/man5/rssh.conf.5
> > # LDP_man-pages/po4a/inotify/po/ja.po
>
> これは一言もありません。ただ、言い訳をさせていただくと、こういうのは、
> 自分ではつい見逃してしまうものなのです。ですから、他の方からの指摘が
> 必要なわけで ...
>
> 元木さん、直しておいていただけますか。
>

修正して、push しました。


>
> > 4) 日本語が分かち書きされている
> >
> > roff ファイルで文の途中で改行されているのが原因です。
> >
> > man で見る場合はあまり気にならないかもしれませんが、
> > HTML だと、そこが空白になったりして、不自然だったり検索しにくかったり
> > しますね。
> >
> > 全体の方針にかかわることなので、別のスレッドで議論したほうがいいかもですが、
> > 個人的には、改行するなら文の途中ではなく句読点とかにあわせてやったほうが
> > よいと思っています。
>
> これもおっしゃるとおりです。roff の原稿では、句読点か、英数字の前後の
> 空白で改行しないと、文中に余計な空白が入ります。わたしも manpage の
> 翻訳をいくつかしているうちにそれに気がついたので、できるだけ句読点か
> 英数字の前後で改行するようにしています。でも、まだ残っているみたいですね。
> 句読点のない部分がずっと続いて、どうしても途中で改行したくなる場合でも、
> 一応検索のことは考えて、文節で区切るようにはしていますが。
>
> # それから、空白を残した方が読みやすいかなと思って、あえて残す場合も
> # あります。ここはそうではなさそうですが。
>
> > 昔は、メールとかと同じく80文字以内で改行
> > という流儀な人が多かったような気がしますが、
> > 今では行が長くても問題ないと思うですし。
>
> 流儀というよりも、長い行でも groff がちゃんと整形してくれるか心配だ
> ということだと思います。今では、どんなに長くても大丈夫なんですか。
> たとえば、改行なしで何十行も続くとか。
>

1000文字くらいで1行というのはやったことはありますが、特に問題はなかったと思います。
自動変換をしている以上、 HTML の見映えはある程度犠牲にせざるを得ないと思います。
man2html は基本的に触りたくありませんし、文書の方で対処するにも限界がありそうです。

個人的には、Editor で直接編集する場合は、一行が長いと、
一文字書く度に他の行も動いてしまって気になる、というのが改行する大きなモチベーションですね。

groff って行の長さに前提をおいているのでしょうか。
無限長を扱えることになっていて、動かないなら groff のバグのような気もします。
それによって、 manpage が表示されなくなっては元も子もないので、ガードをかけるのは構わないと思いますが。

それでは。
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