osg.png

このWikiは、Open Source Group Japanが運営しています。Open Source Group JapanのWebはこちらへどうぞ。

リソース

最近の更新

2013-06-24
2011-09-06
2009-12-26
2009-07-02
2008-06-30

サイドバー

GNU LGPLv3 日本語訳

下記は、2007年6月にGNU GPLv3と共に正式リリースされたGNU Lesser General Public Licenseバージョン3 (LGPLv3)の日本語訳である。


GNU 劣等一般公衆利用許諾書 (GNU Lesser General Public License)

バージョン3、2007年6月29日
日本語訳、2007年9月5日

Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. <http://fsf.org/>

Everyone is permitted to copy and distribute verbatim copies of this license document, but changing it is not allowed.

(訳: 本ライセンス文書を、一字一句忠実に複製、頒布することは許可する。しかし変更は認めない。)

This is an unofficial translation of the GNU Lesser General Public License into Japanese. It was not published by the Free Software Foundation, and does not legally state the distribution terms for software that uses the GNU LGPL--only the original English text of the GNU LGPL does that. However, we hope that this translation will help Japanese speakers understand the GNU LGPL better.

(訳: 以下はGNU Lesser General Public Licenseの非公式な日本語訳です。これはフリーソフトウェア財団 (Free Software Foundation)によって正式に発表されたものではなく、GNU LGPLが適用されたソフトウェアの頒布条件を法的に有効な形で述べたものではありません。頒布条件としては、GNU LGPLの英語版テキストで指定されているもののみが有効です。しかしながら、私たちはこの翻訳が、日本語を使用する人々にとってGNU LGPLをより良く理解する助けとなることを望んでいます。)

翻訳は八田真行 <mhatta@gnu.org>が行った。原文はhttp://www.gnu.org/licenses/lgpl-3.0.html である。誤訳の指摘や訳の改善案を歓迎する。なお、日本語訳の利用条件は原文に準ずる。

このバージョンのGNU 劣等一般利用許諾書では、GNU 一般公衆利用許諾書(GNU General Public License)バージョン3が規定する利用条件を取り込んだ上で、以下に列挙する追加的許可で補足するものとする。

0. 追加された定義

本文中で使われている通り、「本許諾書」はGNU 劣等一般公衆利用許諾書バージョン3を指す。「GNU GPL」は、GNU 一般公衆利用許諾書バージョン3を指す。

『ライブラリ』(The Library)とは、本許諾書の下で管理された『保護された作品』のうち、以下で定義する『アプリケーション』や『結合された作品』以外のものを指す。

『アプリケーション』(Application)とは、『ライブラリ』が提供するインターフェースを利用するが、『ライブラリ』を基にはしていない作品すべてのことである。『ライブラリ』によって定義されたクラスの下位クラスを定義するのは、『ライブラリ』が提供するインターフェースの利用の一形態と見なされる。

『結合された作品』(Combined Work)とは、『アプリケーション』と『ライブラリ』を結合ないしリンクすることによって作成された作品のことである。また、それによって『結合された作品』が作られた特定のバージョンの『ライブラリ』は、『リンクされたバージョン』(Linked Version)と呼ばれる。

『結合された作品』に対する『最小限の対応するソース』 (Minimal Corresponding Source)とは、『結合された作品』に対する(訳注: GPLv3における)『対応するソース』のことを意味する。ただし、『結合された作品』に含まれる部分のうち、それのみを分離して考えた場合、『アプリケーション』を基にしているが、『リンクされたバージョン』は基にしていない部分のソースコードのすべては除外される。

『結合された作品』に『対応するアプリケーションコード』 (Corresponding Application Code)とは、『アプリケーション』のオブジェクトコードかソースコードを意味する。『対応するアプリケーションコード』には、『アプリケーション』から『結合された作品』を再生成するために必要なデータやユーティリティ・プログラムすべてが含まれるが、『結合された作品』の『システムライブラリ』は除く。

1. GNU GPL第3項への例外

あなたは本許諾書の第3項および第4項に従い、『保護された作品』を伝達することができる。その際、GNU GPL第3項の第2段落に束縛される必要はない。

2. 改変されたバージョンの伝達

『ライブラリ』のコピーを改変し、かつあなたの改変点において、ある機能が (その機能が呼び出される際に引数として渡されるものを除いて)その機能を利用する『アプリケーション』から提供される関数やデータを参照する場合、以下のどちらかに従えば、あなたは改変されたバージョンのコピーを伝達することができる:

  • a) 本許諾書に従って伝達する。ただし、『アプリケーション』が関数やデータを提供しない場合でも、その機能が依然として動作し、機能の目的のうち意味あるものとして残った部分はすべて実行するよう誠実な配慮を尽くさなければならない。あるいは、
  • b) GNU GPLに従って伝達する。この場合、本ライセンス文書によってそのコピーに適用可能な追加的許可は一切認められない。

3. ライブラリのヘッダファイルに由来するコードや各種データを取り込んだオブジェクトコード

オブジェクトコード形式の『アプリケーション』は、『ライブラリ』の一部であるヘッダファイルに含まれるコードや各種データを取り込むことができる。あなたは、そのようなオブジェクトコードを、あなたが選択したいかなる条項の下でも複製、伝達して構わない。ただし、取り込まれたコード等が数値的パラメータや、データ構造のレイアウトやアクセサー、小さなマクロ、インライン関数やテンプレート(長さにして10行以下)ではない場合、あなたは以下の両方を行わなければならない。

  • a) オブジェクトコードのコピーそれぞれにおいて、『ライブラリ』がその中で利用されており、『ライブラリ』とその利用は本許諾書によって保護されている旨を目立つように告知する。
  • b) オブジェクトコードに、GNU GPLと本許諾書のコピーを添付する。

4. 結合された作品

あなたは、『結合された作品』に含まれる『ライブラリ』部分の改変を事実上禁止したり、そのような改変をデバッグするためのリバースエンジニアリングを禁止したりしない限り、『結合された作品』をあなたが選択したいかなる条件の下でも複製、伝達して構わない。ただしその場合、以下をすべて行う必要がある:

  • a) 『ライブラリ』が『結合された作品』中で利用されており、また『ライブラリ』とその利用は本許諾書によって保護されるということを、『結合された作品』のコピーそれぞれにおいて目立つように告知する。
  • b) 『結合された作品』に、GNU GPLと本ライセンス文書のコピーを添付する。
  • c) 実行中に『コピーライト』告知を表示する『結合された作品』の場合、そういった告知文中に 『ライブラリ』の著作権告知と、ユーザに対してGNU GPLと本ライセンス文書のコピーがどこにあるかを示す参照先情報を含める。
  • d) 以下のどれか一つを行う:
    • 0) 本許諾書の条項に従い、『最小限の対応するソース』を伝達する。また、『対応するアプリケーションコード』を、『対応するソース』の伝達に関して GNU GPL第6項が指定しているのと同様のやり方で、ユーザが『アプリケーション』を『ライブラリ』の改変されたバージョンと再結合または再リンクして改変された『結合された作品』を作成するのに適した形式、かつそういった再結合や再リンクを許可する条項の下で伝達する。
    • 1) 『ライブラリ』をリンクするのに適した共有ライブラリメカニズムを利用する。適したメカニズムとは、(a)実行時すでにユーザのコンピュータシステムに存在する『ライブラリ』のコピーを利用し、(b) 『リンクされたバージョン』とインターフェースに互換性がある『ライブラリ』の改変されたバージョンと共に適切に機能するものである。
  • e) 『インストール用情報』を提供する。ただしこれはGNU GPL第6項に従いそのような情報を提供することが義務付けられている場合に限られ、またそのような情報が、『リンクされたバージョン』の改変されたバージョンと『アプリケーション』を再結合ないし再リンクすることによって作成された『結合された作品』の改変されたバージョンをインストール、実行するのに必要とされる限りにおいてのみである(あなたが小項4dの0を選択する場合、『インストール用情報』は『最小限の対応するソース』と『対応するアプリケーションコード』と共に供しなければならない。あなたが小項4dの1を選択する場合、あなたは『インストール用情報』をGNU GPL第6項が『対応するソース』の伝達に関して指定するのと同様のやり方で提供しなければならない)。

5. 結合されたライブラリ

あなたは、『ライブラリ』を基にした作品であるライブラリ機能を、『アプリケーション』ではなく、かつ本許諾書で保護されていない他のライブラリ機能と一緒に、単一のライブラリ内で並置し、そのような結合されたライブラリをあなたが選んだ条項に従って伝達することができる。ただしその場合、以下の両方を行わなければならない。

  • a) 結合されたライブラリに、他のいかなるライブラリ機能とも結合されておらず、本許諾書の条項に従って伝達される、元のままの『ライブラリ』を基にした作品のコピーを添付する。
  • b) その一部が『ライブラリ』を元にした作品である結合されたライブラリに、対応する結合されていない形式の同じ作品がどこで見つかるかを説明した目立つ告知を載せる。

6. GNU 劣等一般公衆利用許諾書の改訂されたバージョン

フリーソフトウェア財団は、改訂された、あるいは新しいバージョンのGNU 劣等一般公衆利用許諾書を折りに触れて発行することができる。そのような新バージョンは、その精神においては現在のバージョンと似たものになるだろうが、細部については新たに生じた問題や懸念を解決すべく異なるものになるだろう。

それぞれのバージョンには、見分けがつくようなバージョン番号が振られている。あなたが受領した『ライブラリ』において、ある特定のバージョン番号が振られたGNU 劣等一般公衆利用許諾書「かそれ以降のバージョンのいずれか (or any later version)」が適用されると指定されていた場合、あなたは指定された番号のバージョンか、それ以降にフリーソフトウェア財団によって発行されたバージョンのいずれかのバージョンのどちらの利用条件に従うかを選ぶことができる。あなたが受領した『ライブラリ』が特定のバージョン番号の GNU 劣等一般公衆利用許諾書を指定していなかった場合には、あなたはフリーソフトウェア財団がそれまでに発行したGNU 劣等一般公衆利用許諾書のバージョンの中からどれを選択しても構わない。

(訳注: 日本語訳のバージョンは日付で管理している。冒頭を見よ。)

あなたが受領した『ライブラリ』において、GNU 劣等一般公衆利用許諾書の将来のバージョンのうちどれが適用されうるかは代理人が決定できる、と指定されていた場合、その代理人が、あるバージョンを受諾すると述べた公的な声明は、あなたに対し、その『ライブラリ』に関してそのバージョンのGNU LGPLを選ぶことを永続的かつ正式に許可するのと等しい。