Ottawa Linux Symposium 10:初日の報告

 今年で10年目を迎えるOttawa Linux Symposiumが先週水曜、カナダの首都オタワで、カナダ国会議事堂からほんの数ブロックの所にある、建て直しのための解体工事の真っただ中のコンファレンスセンターにおいて開幕した。例年通りカーネル開発の現状についての基調講演から始まり、今年はMatthew Wilcox氏が講演した。初日には数十の講演や全体会議が行われたが、中でもカーネルワイヤレスメンテナのJohn Linville氏による講演「Tux on the Air: the State of Linux Wireless Networking(Tux on the Air:Linuxワイヤレスネットワークの現状)」があった。

トリプレットゲートとクウジット、Mac OS向け公衆無線LAN接続ソフトを提供

 トリプレットゲート(池田武弘CEO)とクウジット(末吉隆彦社長)は7月2日、トリプレットゲートが運営する公衆無線LAN接続サービス「WirelessGate(ワイヤレスゲート)」の利用者向けに、Mac OSユーザー用公衆無線LAN接続ソフト「ワイヤレスゲートコネクション for Mac OS X」を無料提供すると発表した。

日立システム、セキュアな無線LAN・IP電話を構築するシステム

 日立システムアンドサービス(中村博行執行役社長)は3月24日、アルバネットワーク(ドミニク・オー取締役)と販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、米ArubaNetworksが開発した、無線LANシステムや携帯電話を内線で利用できるIP電話システムを構築する「Arubaシリーズ」を3月25日に発売する。

KDDI研究所、ZigBee携帯電話が通勤ラッシュの電車内でも使える混雑回避技術

 KDDI研究所(秋葉重幸代表取締役所長)は2月25日、多数のユーザーが同じ場所で同時にZigBee(ジグ・ビー)携帯電話を利用しても安定して通信できる混雑回避技術の開発に成功したと発表した。ZigBeeとは、Bluetooth(ブルートゥース)に似た短距離無線通信規格。比較的低速だが省電力で6万5000を超える端末を1つのネットワークに接続できるという特徴がある。

富士通、世界最小で低消費電力のモバイルWiMAX基地局装置を開発

 富士通は2月6日、低消費電で世界最小サイズの一体型モバイルWiMAX(ワイマックス)基地局装置「BroadOne WX300」を08年第2四半期に発売すると発表。また、同社のワイヤレスブロードバンド製品のグローバルブランドを「BroadOne」に統一、モバイルWiMAX基地局装置のラインアップを「BroadOne WXシリーズ」として販売すると発表した。

フォン・ジャパン、ライブドアと提携しlivedoor WirelessをFON対応に

 フォン・ジャパン(アントニオ・フエンテス・アヤラ社長)は2月4日、ライブドア(出澤剛社長)と業務提携し、ライブドアの公衆無線LAN接続サービス「livedoor Wireless」のアクセスポイント(AP)が、フォン・ジャパンのWiFiコミュニティ「FON」でも利用可能になったと発表した。公衆無線LAN接続サービス事業者の敷設したAPを、「FON」ユーザーが利用できるようにする取り組みは、今回が世界で初めて。

YaSTを使ってワイヤレスブロードバンドアクセスを設定する

 Linuxカーネルのアップデートと新たに追加されたドライバのおかげで、ラップトップでワイヤレスブロードバンドにアクセスするための設定も簡単にできるようになった。とは言えVerizonなど一部のベンダのサービスはブロードバンド用のPCMCIAアダプタをサポートしていない。以前紹介したスクリプトを使っても良いが、初心者ユーザにはスクリプトを編集するのが難しいかもしれない。またISP(インターネットサービスプロバイダ)が役立つ情報をあまり提供していないことも多い。そこでopenSUSEのYaSTの登場だ。グラフィカルなプログラムであるYaSTを使えば、ラップトップ上でワイヤレスブロードバンド用PCカードやその他のタイプのモデムを使用してネットワークに接続するための設定を簡単に行うことができる。

ソニー、大容量ファイルを高速転送できる近接無線転送技術を開発

 ソニーは1月7日、携帯電話やデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどのモバイル機器から、写真・ハイビジョン映像などの大容量ファイルをパソコンやテレビなどに高速転送できる近接無線転送技術「TransferJet」を開発したと発表した。本技術を搭載することで、560Mbpsの高速データ転送が可能となる。