マルチトラックを扱える強力な音声編集ツール「Audacity」

 iPodなどの普及や、音楽作成ソフトの低価格化により、PCで音声ファイルを扱う機会は増えた。最近ではただ音楽を聴くだけではなく、スマートフォン用の着信音作成やオリジナルの楽曲作成、PodCastの作成、ボイスレコーダーでの録音したファイルの編集など、音楽ファイルを編集する機会も増えている。このような作業に向けた、音声ファイルの編集や修正、エフェクト追加などを行えるフリーソフトが「Audacity」である。

Apple、iPodなどで採用されている音声可逆圧縮コーデック「Apple Lossless」をApache Licenseで公開

 Appleが10月27日、同社が開発する音声可逆圧縮コーデック「Apple Lossless Audio Codec(ALAC)」のソースコードをオープンソースで公開した。Apple LosslessはiPhoneやiPod、iTunes、Mac OS Xなどで採用されている音声コーデックで、音声ファイルを劣化させずに圧縮できるのが特徴。ソースコードはApple Lossless Audio CodecプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。

音程を変えずに速度変更可能な音楽・語学練習用プレイヤー「BestPractice」

 語学学習や楽器演奏の習得には、教材となる音声ファイルやCDをゆっくり聴きながらの反復練習が欠かせない。しかし一般的な音楽プレイヤーソフトはスロー再生や反復再生に対応しておらず使い勝手が悪い。そこで利用したいのが音楽・語学練習用プレイヤー「BestPractice」である。

音質劣化のない可逆エンコーダ「FLAC」で音楽を楽しもう

 現在、オンラインでの音楽配信では主にMP3やAACといった形式が使われています。MP3やAACは音楽ファイルを元のサイズの10分の1程度にまで圧縮できますが、わずかながら音質の劣化が発生してしまいます。いっぽう、音質をまったく劣化させずにファイルサイズを小さくできる圧縮手段もあります。このような圧縮は「可逆圧縮」と呼ばれており、圧縮率は小さいものの、圧縮・展開を行っても音質が変化しないのが特徴となっています。今回紹介する「FLAC」は、このような可逆圧縮を行う音声コーデックです。

「MediaCoder」の使い方:動画/音声ファイルを変換する

 MediaCoderはさまざまなファイル形式に対応する、動画/音声ファイル変換ツールです。音声コーデックとしてはMP3やVorbis、AAC、Windows Media Audio(WMA)、FLAC、RealAudioなど、動画コーデックとしてはH.264やDivX、MPEG 1/2/4、Flash Video(FLV)、RealVideo、Windows Media Video(WMV)などに対応しており、音楽ファイルやAVIやMP4、MKV、RM、ASFといったファイル形式の動画を読み込んで別の形式に変換できます。

動画の音声を抽出できるオーディオ変換ツール「えこでこツール」の使い方

 「えこでこツール」(EcoDecoTool)は、さまざまな音声ファイルをMP3やOgg Vorbisに変換できるオープンソース(ライセンスはGPL)のツールだ。音声変換ツールは数多く存在するが、このツールの特徴は動画から音声を抽出できること。たとえば、ミュージックビデオから音声だけを抜き出して、携帯プレーヤで聞けるようにするといった用途に利用できる。しかも操作はいたって簡単。マルチメディアツールの中には難解なものが少なくないが、えこでこツールはすべての要素がコンパクトな画面に表示されるため操作に迷うようなことがない。

フリーソフトウェアで使える音声コーデック

先日、私はVoIPソフトフォンに関する記事を書き、その中で特許が絡んだプロプライエタリなコーデックについて触れた。SIP(Session Initiation Protocol)やIAX(Inter-Asterisk EXchange)といったオープン・プロトコルが成功しても、現実の音声データの配信にはクローズドでプロプライエタリなコーデックが標準的に使われているとすれば虚しいことだという主旨だった。こう主張する以上、品質の良いフリーのコーデックの存在を示さなければ論理は完結しない。そこで、フリーのコーデックを紹介することにする。