OSDN株式会社、第一期を終えて

OSDN株式会社の設立についてのご説明を書いて以来、表では全く何も書いていませんでしたが、時間を作れる程度には会社もまわってきましたので、ぼちぼちと戯言を再開していくことにします。 社長という肩書きがつき、いろいろシガラミもありそうなので、今後の文体については、なるべく「です、ます」ということで。

昨年9月1日にVA Linux社からOSDN社が分離独立したわけですが、実は既に第一期を終えています。9月スタートにも関わらず、株主に合わせて12月が年度末ということになっており、 男所帯でバタバタと事務処理に追われていたと思ったら、いきなり決算に向けた年度末進行といわゆる普通の年末進行がやってくるということで、今思うとなかなか楽しいことになっていました。

VA Linux社からOSDN社へ転籍したのは技術のtach、sugi、編集の森だけでしたので、9月はみんなでアスクルめくって備品を揃えたりとバタバタし、私のほうは社長というよりも総務、経理、営業、 その他残りという感じで、必死に書類の束と格闘するという毎日でした。そんな状態でいきなり最初の決算をむかえましたので、少々不安なところもあったのですが、まあ何とか予定の案件も こなすことができたということもあり、分社時に作成のビジネスプランにほぼ近い営業益を達成できております。VA Linux社から事業買い取り時にそれなりの借金をしていますので、それを返していかないといけませんが、ビジネスプラン通りにうまくおさめることができたのは、第一期としては合格でしょう。

第一期を数字的にうまく乗り切ることができたのは、広告主のおかげではありますが、それらの案件をうまくさばけたのは12月に正式に社員となったナベシン先生に依るところが大きいかと思います。ここで紹介しておくと、ナベシン先生は今は亡きUNIX USER誌オープンソースマガジン の編集長を歴任してきており、特にLinux界隈には、落としそうになった原稿を印刷屋行き直前に半分以上のページを加筆という彼のマジックを受けた執筆者も多いことでしょう。OSDN社の分社前から彼にはjoinするように誘っていたわけですが、何とかjoinが間に合って頭数が揃ったことが第一期の決め手だったと思います。

とりあえず第一期で何とか組織と事業を最低限の範囲でまわるようになったような気はしますが、現在の第二期においては各サイトで遅れている機能の刷新やコンテンツ強化のために、じわじわと力を貯めていければと考えています。OSDNは、SourceForge.JPとSlashdot Japanという実に収益を出しにくいサイトを抱えているわけですが、それでも注ぎ込める最大限の労力をかけていくつもりです。 ということで、どんどん見て、書いて、使ってみてください。>all

特にSourceForge.JPでは昨日からWikiにAdSenseを貼れるようにしましたが、いろいろユーザにメリットのある仕組みを作っていければと考えております。このあたりはまあ 相利共生ということでいければと思います。