オープンソースのDAWソフト「Ardour 5.0」がリリース

 オープンソースのデジタルオーディオワークステーション(DAW)ソフトウェア「Ardour」開発チームは8月12日、最新メジャーリリース版となる「Ardour 5.0」を公開した。Windowsサポートが正式扱いとなったほか、GUIなども改善した。

 Ardourは音声のデジタル録音や編集、ミキシングなどに向けた機能を提供するソフトウェア。Mac OS XやLinuxで動作するほか、本バージョンではWindowsも正式にサポートされた。ライセンスはGPLv2。

 Ardour 5.0は、2015年4月に公開された「Ardour 4.0」に続くメジャーリリース。4.0よりNightly BuildでサポートしたWindowsが正式扱いとなった。一方で、Windows上のArdourインストール、オーディオハードウェアでの問題、システムまたはユーザー固有の問題については引き続きサポート外としている。

 GUIを強化し、タブインターフェイスを導入した。単一のウィンドウで制御を切り替えて使うことができ、ノートPCなどの画面が小さい端末でも作業が容易になるとしている。

 新機能として、「VCA」グループマスターチャネル、テンポを継続的に変更する「Tempo Ramps」などが加わった。また、Lua言語によるスクリプト処理が可能になった。Luaでシンセサイザーやフィルターなどの機能を実装できる。プラグインではビルトインとして「a-comp」「a-reverb」など5種類が追加された。

 「Open Sournd Control(OSC)」関連機能を一新し、テーマも新たに5種類が加わった。このほかにも、GUI、エクスポートなどで多数の細かな強化が加わっている。

 Ardour 5.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Ardour
http://ardour.org/