LinkedIn、1日100万回以上のテストを行えるというAndroidアプリ向けテストツール「Test Butler」を公開

 LinkedInは8月4日、Androidアプリ向けUIテスト「Test Butler」をオープンソースソフトウェアとして公開したことを発表した。高い信頼性を特徴とし、LinkedInはこのツールを利用して毎日100万回以上のテストを行っているという。

 Test ButlerはAndroidアプリ開発に向けたテストツール。LinkedInがAndroidアプリを開発するにあたって、テスト環境の信頼性が低いという問題に直面したことで開発に至ったという。

 Androidエミュレータを用いたテスト時に、邪魔になるポップアップやアニメーションなどを無効化できるほか、テスト実行時に無線通信機能やCPUなどがスリープ状態にならないようにロックする機能を備える。さらに、無線LANが使えない環境をシミュレートしたり、デバイスの向きの変更やロケールの変更と言ったテスト環境の変更も自動化できるという。

 Androidライブラリおよび事前にAndroidエミュレーターにインストールしておく補完的なAndoridアプリAPKで構成され、署名レベルのパーミッションをADBなしに獲得できる。システムアプリとして動作し、エミュレーターにカスタムのIActivityControllerをインストールすることでシステムクラッシュやApp Not Responding(ANR)ダイアログに自動で対応できるという。

 Test ButlerはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Test Butler
https://github.com/linkedin/test-butler