オープンソースPaaSプロジェクトのTsuru、初の正式版リリース

 オープンソースのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)型クラウド構築ソフトウェア開発プロジェクトのTsuruは7月5日、「tsuru server 1.0.0」を公開した。Dockerコンテナのアプリ実装機能などが加わっている。

 TsuruはGoで書かれたオープンソースのPaaSプロジェクト。Go、Java、Node.js、Python、PHP、Rubyなど多数の言語をサポートし、PostgreSQL、MySQL、MongoDB、Redisなどのデータベースを利用できる。HTTPルーターはPnaB、Hipache、Galebなどをサポートし、Ruby on Rails、Django、Node.jsなどのフレームワークとの親和性も高いという。

 初の正式版となるtsuru server(tsurud) 1.0では、Dockerイメージを利用したアプリケーションのデプロイが可能となった。レジストリにありtsuru apiでアクセスできるDockerイメージを「tsuru app-deploy -i」コマンドを利用してデプロイできる。また、Dockerプロビジョニング向けのAPIハンドラーがキープアライブを利用するようになった。

 アプリケーションのログ処理も改善され、コンテナログを直接外部のログサーバーに転送するような設定が可能になった。ログ処理そのものの性能も強化した。また、APIのバージョン化をすすめ、tsuruのAPIコールに接頭辞にバージョン番号がつくようになった。

 Amazon EC2 IaaSサポートがフィーチャーコンプリートとなり、IAMロールなどのパラメーターを利用できるようになった。このほか、ルーターインターフェイスにAddRoutesとRemoveRoutesが加わったり、サービスインスタンスをアップデートするハンドラが加わるなど、多数の細かな機能が加わっている。

 tsuru serverはプロジェクトのWebサイトより入手できる。Tsuruプロジェクトは7月初め、tsuru server 1.0に対応する「tsuru client 1.0.1」および「tsuru-admin 1.0.0」をリリースしている。

Tsuru
https://tsuru.io/