RHEL 6.8互換の「CentOS 6.8」リリース

 Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューション「CentOS」開発チームは5月25日、「CentOS 6.8」をリリースした。対応アーキテクチャはi386およびx86_64。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 CentOSはRHELと100%の互換を目指すLinuxディストリビューション。RHELが公開するコードや各種リソースから商標などを削除・置換することで、自由な再配布を実現している。プロジェクトは米Red Hatの支援を受けている。

 CentOS 6.8は5月始めに公開された米Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux 6.8」と互換性を持つリリースとなる。対応するRHELの公開から約2週間でのリリースとなった。

 仮想プライベートネットワーク(VPN)のセキュリティ強化に向けた「openswan」に代わる「libreswan」の導入、SSLv2サポートの無効化、SSSD(System Security Services Daemon)の強化、XFSのサポート強化など、RHEL 6.8の特徴がそのまま取り込まれている。

 LibreOffice 4.3.7.2、Squid 3.4など、パッケージも最新のものになっている。また、ハードウェアに関する情報を取得できるdmidecodeでSMBIOS 3.0をサポートした。

 なお、同じくRHELクローンであるOracle Linuxは先週「Oracle Linux 6.8」をリリース済み。Scientific LinuxはまだRHEL 6.8のクローンはリリースしていない。

CentOS Project
https://www.centos.org/