オープンソースのWebサーバー「Nginx 1.11」リリース

 Nginxは5月24日、オープンソースのWebサーバー「Nginx」の最新開発版「Nginx 1.11」をリリースした。

 NginxはHTTP・リバースプロキシサーバー、メールプロキシサーバー、汎用のTCP/UDPプロキシサーバーなど多彩な機能を持つWebサーバー。WindowsおよびMac OS X、Linux、FreeBSDなどの各種UNIX系OSなどで利用できる。ライセンスは2条項BSDライセンス。

 Nginx 1.11は積極的に開発が進められる「メインライン版」との位置付けで、新機能を含むマイナーリリースが4~6週間周期でリリースされる。Nginxの安定版は4月末に公開された1.10となる。

 proxy_bind、fastcgi_bind、memcached_bind、scgi_bind、uwsgi_bindの各オプションで 「transparent」パラメーターが利用できるようになった。また、mapディレクティブで結果の値として複数の変数の組み合わせをサポートした。EPOLLRDHUPイベントがカーネルでサポートされているかどうかを確認し、epollが使用されている場合は接続処理を最適化するようになった。

 セキュリティ関連では、RSAやECDSAなど異なる種類の証明を読み込めるようssl_certificateとssl_certificate_keyキーワードが複数回特定できるようになった。さらに、OpenSSL 1.0.2以上を利用時にssl_ecdh_curveで使用する曲線リストを特定できるようになった。また、ssl_dhparam使用時にパラメーターを特定する際にディフィー・ヘルマン(DHE)暗号化が必須となった。

 1.10でサポートしたHTTP/2については、HTTP/2クライアントでリクエストボディをすぐに送信できるようになった。

 このほかにも、バグ修正や細かな変更が加わっている。

nginx
http://nginx.org/en/