GTK3に対応した「Firefox 46」が公開

 Mozillaは4月26日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 46」を公開した。先延ばしになっていたGTK 3の統合を実現したほか、JavaScriptのJITコンパイラのセキュリティ改善などが特徴となる。

 Firefox 46は、3月始めに公開したFirefox 45に続く最新版となる。本バージョンではLinux向けにGTK3ツールキットのサポートを実現した。GTK3のサポートは2015年のバージョン43ベータで導入されたものの、正式版ではなかなか実現されなかったという歴史がある。これにより、Linuxデスクトップでのルック&フィールの改善が期待される。

 新機能としてはこのほか、JavaScriptのJIT(Just In Time)コンパイラでW^X(Write XOR Execute)保護を有効にするW^X JIT-codeが有効になった。これにより、JITコードを持つメモリ上のページは実行可能か書き込み可能かのどちらかとなる。性能についても、コードの最適化により性能の劣化を最低限に抑えた。

 パフォーマンスパネルでメモリの割り当てやガベージコレクションを確認できるようになったほか、メモリツールでドミネーターツリーが表示されるようになった。WebRTCについても性能と安定性を強化した。

 Android版でも多数の強化が加わった。未検証のアドオンインストールができなくなった。インストールにあたっては、インストール時ではなく実行時に許可が要求されるように変更されている(Android 6.0以降)。また、メニューに履歴とブックマークが加わり、ページがキャッシュされている場合、オフライン時もページを表示できるようになった。

 Firefox 46はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Firefox
http://www.mozilla.org/firefox/