Mozilla、オープンソースのメールクライアント「Thunderbird 45」公開

 MozillaのThunderbird開発チームは4月12日、オープンソースのメールクライアント最新版「Thunderbird 45」を公開した。

 Thunderbirdはマルチプラットフォーム対応のメールクライアント。WindowsやMac OS X、Linux、各種UNIXなど、さまざまなプラットフォームで動作する。学習型メールフィルタやフィッシング対策機能、アドオンによる機能強化などを備えており、ライセンスはMPL 2.0。

 Thunderbird 45は、2015年6月に公開されたThunderbird 38系に続く最新版。新機能として、送信元と送信先を合わせて表示する「Correspondents」が導入され、左右の矢印によりやりとりの相手がわかりやすくなった。ヘッダを右クリックしてオプションメニューから選択することで、これまでの「差出人」表示も利用できる。

 また、メッセージ作成時に差出人の編集が可能になったほか、HTMLフォーマットを常時利用するよう設定できるようになった。これにより、メッセージをテキストに変換する際、予期しないフォーマット損失を防ぐことができるという。受信時にインターネットからダウンロードされるリモートコンテンツ機能では、デフォルトでリモートコンテンツをブロックするよう設定している場合の例外オプションが加わった。

 JabberことXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)チャットルームとコマンドのサポートも強化された。件名でスペルチェックと辞書選択が可能になったほか、メッセージヘッダから名前とメールアドレスをコピーできるようになった。また、利用する地図サービスが「OpenStreetmap」になり、他の地図サービスから選択できるオプションも加わった。

 このほか、多数のバグも修正されている。ThunderbirdのWindowsおよびOS X、Linux向けバイナリおよびソースコードはThunderbirdのWebサイトから入手できる。

Thunderbird
https://www.mozilla.org/en-US/thunderbird/