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拡張性やクラウド連携を強化した「ownCloud 9.0」リリース

 オープンソースのファイル同期・共有ソフトウェアのownCloud開発チームは3月8日、最新版となる「ownCloud Server 9.0」を公開した。コラボレーション、フェデレーション、拡張性の3点に重点を置き、機能を強化した。

 ownCloudはファイルやカレンダー、連絡帳などをサーバー上に保管して遠隔からアクセスしたり、同期・共有を可能にするオンラインストレージ環境を構築するソフトウェア。商用サービスである「Dropbox」を置き換えることを目指して立ち上がったプロジェクトとなる。

 ownCloud 9.0は、2015年2月に公開されたバージョン8からのメジャーアップデートとなる。ユーザーである欧州原子核研究機構(CERN)やオーストラリア学術研究ネットワーク(AARNet)などが開発に参加したと報告されている。

 ownCloud 9.0ではコラボレーション、フェデレーション、拡張性の3点を強化した。コラボレーションではファイルへのコメントを記入できるようになり、タグによる管理と整理も可能になった。また、アクティビティフィードとは別に、新しい共有、カレンダーへの招待などをアイコンで知らせる通知が加わった。カレンダーや連絡先機能も新しくなり、Speed、Collabora Cloudsuiteとの連携によりWebカンファレンスといったことも行えるという。一方でメールアプリは最新版でもベータのままという。

 フェデレーションでは、別のownCloudサーバーとの連携のためのFederated Cloud IDをさらに強化し、Federated Cloud Sharing APIを完成させた。これにより、ほかのownCloudサーバーと一度共有すると信頼されたサーバーとしてユーザー名をやりとりするため、名前の入力補完が可能になるという。

 また、共有のためのステップをわかりやすくし、ファイルの所有者、誰と共有しているのかなどが明確になった。共有した相手がさらに他の人と共有した際も分かりやすく追跡できるという。

 拡張性では、最新のStorage APIを導入した。大規模システム向けにファイル処理をオフロードしたりメタデータの管理を分けることで性能を強化し、同じハードウェアでもユーザー数を増やすことができるという。またテープなどすべての記憶媒体にアクセスできるようになった。

 このほか、ownCloud APIなど多数の細かな機能強化が図られている。また、アップグレードを容易にするため、スタンドアロンで動作するアップデータも提供される。

 ownCloudはプロジェクトのWebサイトより入手できる。Red Hat Enterprise Linux、Fedora、UbuntuなどのLinuxディストリビューション向けのパッケージも用意されている。

ownCloud
https://owncloud.org/