米Red Hat、RHELで最新のソフトウェアを利用可能にする「Red Hat Software Collections 2.1」を発表

 米Red Hatは11月17日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)向けのソフトウェア集「Red Hat Software Collections 2.1」を発表した。

 Red Hat Software CollectionsはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)に含まれているWeb開発ツール、動的言語、データベースといったソフトウェアの最新版を提供するもの。RHELとは別のライフサイクルでより頻繁にリリースすることで、最新のソフトウェアを容易に利用できるようにすることを目指す。

 Software Collections内のソフトウェアの多くでサポート期間は3年間に設定されており、開発したアプリケーションはRHEL 6/7やRed Hat Enterprise Linux Atomic Host、PaaSのOpenShiftでも利用できる。

 Red Hat Software Collections 2.1は6月に発表したバージョン2系の最新版となる。HTTPアクセラレータ「Varnish Cache 4.0.3」が新たに提供されるほか、nginx 1.8、node.js 0.10.40、Maven 3.0などすでに提供されていたソフトウェアについても最新版にアップデートされている。

 Red Hatは同時に「Red Hat Developer Toolset 4」も一般公開した。Red Hat Developer ToolsetはRHEL上でのアプリケーション開発をより強化化するもので、オープンソースのC/C++コンパイラの最新安定版、補完的な開発・性能プロファイリングのためのツールなどを含む。本バージョンでは、GNU Compiler Collection(GCC) 5.2、GNU Project Debugger(GDB) 7.10、Eclipse 4.5(”Mars”)、binutils 2.25、SystemTap 2.8などが提供されるようになった。

 Red Hat Developer ToolsetはRed Hat Enterprise Linux Developer Programよりアクセスできる。

米Red Hat
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