ビルドシステム「CMake 3.4」が公開

 ビルドシステム「CMake」を開発するKitwareは11月12日、最新版となる「CMake 3.4.0」をリリースした。

 CMakeはC++で作成されたクロスプラットフォームのビルドシステムで、ネイティブのビルド環境を利用したソースコードのコンパイル、ライブラリの作成、ラッパーの生成などが可能。

 CMake 3.4は2014年6月に登場した3系の最新版となり、7月に公開されたバージョン3.3に続くものとなる。if()コマンド向けに新たに「TEST」演算子が加わった。add_test()を利用して定義されたテストネームを検証するものとなる。

 install(DIRECTORY)コマンドとDESTINATIONオプション、およびinstall(FILES)コマンドのDESTINATIONオプションがジェネレータ表記法をサポートした。このほか、get_filename_component()コマンド、string()コマンドなども強化されている。

 MSVC(Microsoft Visual C++ )ツールの*.manifestソースファイルのサポートが加わったほか、ジェネレータではAppleのプログラミング言語「Swift」の初期サポートも加わった。

 一方でCMakeExpandImportedTargetsモジュールが非推奨となり、CMAKE_USE_RELATIVE_PATHS変数は削除された。

 CMake 4.3のWindows、Mac OS X、Linuxの各バイナリパッケージとソースコードはプロジェクトのサイトより入手できる。

CMake
http://www.cmake.org/