Qt向け統合開発環境「Qt Creator 3.5」リリース

 The Qt Companyは8月20日、Qt向け統合開発環境(IDE)の最新版「Qt Creator 3.5.0」をリリースした。スクロールバー、検索などが強化されている。

 4月に公開されたQt Creator 3.4に続く最新版となる。使い勝手を改善し、エディタの垂直スクロールバー上にブックマークやブレークポイント、警告、エラー、検索結果といった情報を表示可能になった。

 グローバル検索機能の性能も改善した。コードモデルベースの検索はすでにマルチスレッド対応だったが、テキストベースの検索はマルチスレッドに対応していなった。3.5ではこれを修正した。

 また、C++コードモデルの強化も行われている。Clangベースのコードモデルも改善し、別のプロセスで動くようになった。これによりClangのバグの影響を抑えることができるという。Clangは3.6にアップグレードされた。

 Qt Quick DesignerではQt Quick 1のサポートがなくなり、Qt Quick 1用のアプリケーションウィザードも削除された。Qt 5.0/5.1のQt Quick 2でのV8 JavaScriptのプロファイリングのサポートもなくなっている。BlackBerry 10のサポートもなくなったが、QNXは影響を受けないという。

 Windowsでユーザーアプリケーションが起動時にQt Creatorがフリーズする問題など、多数の不具合も修正されている。

 Qt CreatorはQtのWebサイトより入手できる。

The Qt Company
http://www.qt.io/