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米Intel、コンテナベースのディストリビューション開発プロジェクト「Clear Linux」を発表

 米IntelがLinuxベースのコンテナ環境向けOSを開発するプロジェクト「Clear Linux Project for Intel Architecture」を立ち上げた。クラウドにフォーカスした取り組みで、仮想化向けのハードウェアアクセラレーションなどIntel Architecture技術の特性を生かしたOSになるという。

 Clear Linuxでは汎用Linuxディストリビューションではなく、さまざまなクラウド事例で利用できる軽量・高速さを特徴としたLinuxディストリビューションを目指しているという。そのため、オープンソースのクラウド基盤OpenStack Foundationから多くの技術を取り入れるが、GUIや印刷といったデスクトップ向け機能などは含まない。

 KVMハイパーバイザーをベースに、仮想マシン技術の隔離機能やコンテナのメリットを活用できるよう実装が行われるという。コンテナ側では、IntelのVT-x技術を利用して安全性を改善するという。ミニハイパーバイザーのkvmtoolを利用することで、BIOSやUEFIが不要となり、またカーネル側でも最適化を図ることで高速な起動を実現する。メモリ使用については、Linuxカーネル4.0のext4ファイルシステムでサポートするDAXが大きな役割を果たすという。DAXはページキャッシュと仮想メモリサブシステムを完全に回避できるもので、これにより保存されているファイルを直接実行することができる。

 このほかにも、ステートレスOSコンセプトを適用し、ソフトウェアアップデートは単一のユニットとして配信し、効率化を図るという。これらの最適化により、仮想化技術を利用した安全なコンテナを150ミリ秒以内で起動でき、コンテナあたりのメモリオーバーヘッドは18~20MB程度に抑えられるとしている。

 プロジェクトチームは現在、CoreOSのLinux向けApp Containerランタイムであるrktを利用したPoC(概念実証)に取り組んでいるところで、成熟したらDockerのサポートを加えるという。

Clear Linux Project for Intel Architecture
https://clearlinux.org/