Node.jsを拡張した「JXCore」、オープンソースでソースコードを公開

 Node.jsにマルチスレッドサポートやJavaScriptエンジン切り替えといった独自拡張を加えたディストリビューション「JXCore」の開発チームは2月18日、JXCoreのコードをオープンソースで公開した。

 JXCoreはNode.jsにマルチスレッドサポートやインメモリファイルシステム、モバイルおよび組み込み開発向け機能などを追加した米Nubisaによるフォークプロジェクト。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応する。プロジェクトは2013年末にスタートし、以前からオープンソース化を約束していた。

 ECMAScript 6(ES6)、ASM.JSといった最新のJavaScript機能をサポートするほか、JavaScriptエンジンの切り替えにも対応し、SpiderMonkeyおよびV8向けのラッパーを含んでいる。今後、モノのインターネット(IoT)向けに軽量のJavaScriptエンジンを実装する計画もあるという。JavaScriptエンジンとのやりとりを行うマクロライブラリもあり、コア機能と実際のJavaScriptエンジンおよびAPIとの分離を目標とする。ラッパーはこれを実現するためのものと説明している。

 これまではクローズドソースで開発されてきたが、計画している項目リストも作成されており、その後のリリースはjxcore.io上でオープンソースで行っていくという。今回公開したコードは開発段階にある点を注意しているが、安定版リリースの前にコードを公開した理由として、コミュニティ主導で機能を開発していきたいという理由と合わせて、「コア部分のNode.jsとの互換性を維持することでNode.jsコミュニティに貢献したい、今後の意思決定を自社だけで行いたくない」と説明している。

 JXCoreはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。

JXCore
http://jxcore.com/