汎用ビルドツール「Qt Build Suite 1.3」リリース

 フィンランドDigiaのQt Projectは8月26日、汎用ビルドツール「Qt BQuild Suite 1.3.0」をリリースした。ソースコードおよびWindows向けのバイナリパッケージが公開されている。

 Qt Build Suite(abs)はクロスプラットフォームに対応するビルドツール。プロジェクトの記述にQtの宣言型言語であるQML風の言語を利用しており、複数のプラットフォームに対応するソフトウェア開発プロジェクトにおいてビルドプロセスを簡素化できるという。qmakeとは異なり汎用のツールで、Qtの利用の有無にかかわらずあらゆるソフトウェアプロジェクトで利用できる。

 qbs 1.3は5月に公開されたqbs 1.2に続く最新版となり、Qtの統合開発環境(IDE)「Qt Creator」との統合強化にフォーカスした。プロジェクトツリーよりqbsプロジェクトへのソースファイルの追加・削除が可能となったほか、プロジェクトの再読み込みも強化し、作業プロセスを高速化できるという。

 言語側では、特定のプロジェクト向けに異なるプロファイルを設定できるようになった。アーキテクチャ毎にバイナリを生成する必要があるプロジェクトには有用としている。軽量化も図られている。

Qt Project
http://www.qt-project.org/

ダウンロード
http://download.qt-project.org/official_releases/qbs/1.3.0/