米Red Hat、RHELの開発環境をアップデートする「Developer Toolset 2.0」および「Software Collections 1.0」をリリース

 米Red Hatは9月12日(米国時間)、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)顧客向けの開発ツール「Red Hat Software Collections 1.0」および「Red Hat Developer Toolset 2.0」をリリースした。RHELは現在10年間のサポートが提供されているが、それとともに最新の開発ツールやランタイムコンポーネントを随時提供することで、安定したOS環境を提供しつつ開発環境のレガシー化を防ぐものとなる。

 Red Hat Software CollectionsとDeveloper Toolsetは、RHEL顧客向けに最新の開発ツールや言語、ソフトウェアを提供するツールセットやソフトウェアパッケージとなる。RHELのサポート期間は10年間となっており、Software Collectionsはその間にアップデートされた開発関連の最新技術を提供するという取り組み。サポートされた形で最新技術を利用できるという。RHELの最新版は2月にリリースしたRHEL 6.4。

 Software CollectionsはRHEL 6向けで、Webアプリなどアプリケーション開発者向けにランタイムコンポーネントを提供する。Ruby 1.9.3およびRuby on Rails 3.2.8、PHP 5.4、Python 3.3/2.7、Perl 5.6.13、Node.js 0.10などのプログラミング言語、MariaDB 5.5、MySQL 5.5、PostgreSQL 9.2などのランタイムデータベースを含む。

 Developer ToolsetはC、C++、Fortran開発者向けのツールを集めたもので、Software Collectionsを補完するものと位置づけられている。1度のコンパイルで複数のバージョンのRHEL上にデプロイでき、互換性が確保されているため、アプリケーションを書き直す必要はないという。アプリケーションの診断やデバッグ、性能解析などの機能も備える。

 2.0では、GNU Compiler Collection(GCC)をバージョン4.8にアップグレードしたほか、Eclipse 4.3.0、Dyninst 8.0、Strace 4.7が加わった。

米Red Hat
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