キー・バリュー型データストア「Apache Accumulo 1.5」がリリース

 5月27日、分散型Key-Valueストア「Apache Accumulo 1.5.0」を公開した。Javaで実装されたNoSQLデータベースシステムで、米GoogleのBigTableを設計モデルとして採用、高い柔軟性が特徴となる。

 Apache Accumuloは米GoogleのBigTableを設計モデルとして開発された分散型Key-Valueストアで、「Apache Hadoop」や「Apache ZooKeeper」、「Apache Thrift」といったソフトウェアをベースに構築されている。セルレベルでのアクセス管理、柔軟にキー/値のペアを変更できるサーバーサイドのプログラミング機構、高い堅牢性/拡張性/可用性などを特徴とする。米国家安全保障局(NSA)が2008年に開発し、2011年にApache Software Foundation(ASF)に寄贈、2012年3月にASFのトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格した。

 Accumulo 1.5ではDebianパッケージングのサポートが加わったほか、Hadoop 2.0への対応も行われた。管理モニターでのコマンドとコントロール機能が加わり、Kerberosサポートも加わった。性能面では、プレフィックスエンコード、複数のnamenodeサポートなどの強化が加わっている。イテレーター関連でも機能が改善されている。これらに加え、多数のバグが修正されている。

 Apache AccumuloはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。利用にはHadoopなどが必要。

Apache Accumulo
http://accumulo.apache.org/