Android初期対応が加わった「XBMC 12」が登場

 フリーのメディアセンターソフトウェア「XBMC」を開発するTeam XMBCは1月29日、最新版「XBMC 12.0」(開発コード「Frodo」)を公開した。HDオーディオのサポートに加え、Androidのサポートが開始されるなど多数の強化が加わっている。

 XBMCは元々はXbox向けのメディアセンターアプリケーションとして開発されていたもので、現在では対応プラットフォームを拡大、WindowsやMac OS X、Linuxなどで動作する。ライセンスはGPL。主要なオーディオや動画フォーマットをサポートし、さまざまなマルチメディアファイルの視聴や操作が可能。スキンやアドオンといった柔軟なカスタマイズ機能も特徴となる。アドオンを利用することでYouTubeやSpotifyなどのオンラインサービスにも対応する。

 XMBC 12.0は、2012年3月に公開されたバージョン11(開発コード「Eden」)以来のメジャーリリースとなる。最新のオーディオシステム「XBMC AudioEngine」を導入、DTS-MAとDolby Tru-HDのサポートが行われた。ただしMac OS XおよびiOS版は未対応となっている。Live TVとPVRもサポートした。

 Androidプラットフォームのサポートも加わった。これによりAndroid端末でXBMCが動くようになるが、ハードウェアデコードのサポートが限定的なことからまだGoogle Playでは提供されていない。また、Android端末向けのインストールガイドも用意されていない。そのほかRaspberry Piサポートも新たに加わっている。

 前バージョンで実現したAirPlayサポートを改善され、Windows環境でもオーディオのAirPlayによる再生が可能となった。動画サポートの改善、高度なフィルタリング、Mac OS Xの64ビットサポート、WindowsとLinuxでのコントローラーサポートといった強化も加わっている。

 XBMC 12はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

XBMC
http://xbmc.org/