「WordPress 3.5」リリース、メディアマネージャーの一新など順調に機能強化が行われる

 オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「WordPress」の開発チームは12月11日、最新版となる「WordPress 3.5」(開発コード「Elvin」)を公開した。新しいメディアマネージャや新しいデフォルトテーマ、管理機能の強化などが特徴となる。

 WordPress 3.5は6月にリリースされたバージョン3.4以来のリリースとなる。新機能としては、まず画像のアップロードや管理を行うメディアマネージャーの刷新が挙げられる。ドラッグ&ドロップでの並び替えやインラインでのキャプション編集などを利用して、迅速にギャラリーを作成できるようになっている。また、Shift/Ctrlキーを押しながら画像をクリックすることで複数の画像を挿入できるようになった。

 デフォルトテーマも従来の「Twenty Eleven」から「Twenty Twelve」に変更された。シンプルかつ柔軟性があり、レスポンシブデザインの採用によってモバイル端末でも使いやすいデザインになっているという。テーマ関連の最新機能もサポートされるという。

 管理機能ではウェルカム画面が新しくなり、Retina(高解像度)環境に対応した。また、タッチやキーボード操作でのアクセシビリティも改善されているという。そのほか、開発者向けにはクエリ機能の強化や「Underscore」および「Backbone.js」といったJavaScriptライブラリのサポート、TinyMCEやjQueryなどのアップデート、APIの強化などが行われている。

 WordPress 3.5はGPLv2で公開されており、プロジェクトのWebサイトなどからダウンロードできる。

WordPress
http://www.wordpress.org/