PHPアクセラレーター「XCache 3.0」リリース

 オープンソースのPHPアクセラレーター「XCache」の開発チームは10月29日、最新版となる「XCache 3.0.0」を公開した。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 XCacheはPHPの中間コード(バイトコード)をキャッシュして再利用することでPHPの性能を向上させるシステム。PHPの拡張モジュールとして実装され、容易に設定、利用できる。開発者らによると、最大で5倍程度の高速化が可能という。PHP 4.3/4.4およびPHP 5系で安定して動作し、PHP 6のアルファ版も実験的という段階ながら対応する。プロジェクトはWebサーバー「Lighttpd」を開発したmOoが率いている。

 XCache 3.0は4月に公開されたバージョン2.0以来のメジャーリリースとなる。コードのリファクタリングを行い、機能をサブモジュール単位にしてクリーンにしたという。APIのアップデートも行われており、すべてのキャッシュを削除する「clear all cache が追加されている。名前空間やキャッシュプロトコルURLもサポートされている。

 また、クラッシュ時におけるキャッシュの無効化や、環境変数のPHP_FCGI_CHILDRENの不正確な設定に対する警告表示など、安定性を強化する改良も加えられている。管理画面も新しくなり、設定を支援する診断モジュールが追加された。手動でのキャッシュの有効/無効化切り替えも可能となっている。

 XCache 3.0はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはBSD License。

XCache
http://xcache.lighttpd.net/