Javaベースのビックデータプラットフォーム「GridGain 4.0」リリース

 米GridGain Systemsは3月26日、Javaベースのリアルタイムビックデータプラットフォーム「GridGain 4.0」を公開した。ネイティブクライアント対応などの特徴が加わっている。

 GridGainはJavaで作成したビックデータ処理・分析のためのミドルウェア。リアルタイム、拡張性などを特徴とし、オンデマンドでのスケールアップ/ダウン、グリッドリソースの自動検出、JSONオブジェクトの保存・検索などの特徴を持ち、Hadoop HDFS向けにインメモリデータグリッドを提供したり、Real Time MapReduceを使った処理高速化などのことができる。オープンソース版(Community Edition)と商用版(Enterprise EditionとOEM Edition)の両方で提供されている。

 最新版では、Java、.NET、C++、Groovy、Scala、Android向けのネイティブクライアントが加わった。GridGainシステムと接続するリッチなAPIを備えた軽量のクライアントで、GridGainとの連携、MapReduceタスク、バリューの格納・検索といったオペレーションを実行できる。今後、Python、PHP、Objective-C、Node.js向けも用意する予定という。

 有料のEnterprise Editionでは管理システム「Visor」を導入した。セキュリティも強化点で、パスコードまたはJAASベースの認証、セキュアセッションの対応などによりノード発見、リモートクライアントの安全性を改善する。TCPベースのプロトコルを強化し、「Amazon EC2」などのクラウド環境で1000以上のネットワークノードを検出できるようになった。パブリッククラウド実装でのGridGainの実装・プロビジョニングを効率化する「GridGain CloudBoot」も導入されている。Googleのキーバリューデータストア「LevelDB」スワップ領域も実装した。

 GridGain 4.0のオープンソース版は同社のWebサイトより入手できる。ソースコードはGithubで公開されている。

米GridGain Systems
http://www.gridgain.com/