Java仮想マシンで動作するLISP系言語「Clojure 1.4」がリリース

 Java仮想マシで動作するLISP系言語「Clojure」の開発チームは4月18日、最新版「Clojure 1.4」 を公開した。メンテナンスリリース的な位置づけだが、新機能も加わっている。

 Clojureはマルチスレッドプログラミングに向けた汎用スクリプト言語。Java仮想マシン上で動作するほか、Microsoft .NET共通言語ランタイム(CLR)やJavaScript上で動作させるための実装も作られている。高い生産性、シンプルなデータ構造などの特徴を持ち、JVMバイトコードへコンパイルして実行することもできる。ライセンスはEclipse Public License。

 バージョン1.4は2011年9月にリリースされたバージョン1.30以来の最新安定版となる。新機能としては「Reader Literals」というシンタックスが新たに導入されている。「#<タグ名>」に続くデータに対し、あらかじめそのタグに関連付けておいた処理を実行できるというもので、さまざまな応用ができるものになっている。

 また、レコードとタイプフィールドに「.」を使ってアクセスするための新しいシンタックスが加わった。これによりコード作成が容易になるとしているが、これまでのように「.」を使ってダッシュで始まるレコードやタイプフィールドにアクセスすることはできなくなったと警告している。

 このほか、Unicode文字列定義にある無効なキャラクタのレポートなど、多数の細かな機能改善が加わっている。

 Clojure 1.4はGithubのプロジェクトページよりダウンロードできる。

Clojure
http://clojure.org/

Githubのページ
https://github.com/clojure/clojure