Firefox 10と同じGecko 10を採用、統合インターネットスイートSeaMonkey 2.7がリリース

 SeaMonkey開発チームは1月31日、統合インターネットアプリケーションスイートの最新版「SeaMonkey 2.7」を公開した。1月31日にリリースされたFirefox 10と同じプラットフォームを採用、アドオン互換性や開発ツールなどが強化されている。

 SeaMonkeyはNetscape Communicatorの流れを汲むオールインワン型Webブラウザで、Webブラウザ、電子メール/ニュースクライアント、HTMLエディタ、Web開発ツール、IRCチャットなどの機能を持つ。

 SeaMonkey 2.7はFirefox 10が採用するレンダリングエンジン「Gecko 10」をベースとし、WebGLのアンチエイリアス実装、「CSS 3D Transforms」のサポートなどを特徴とする。双方向テキスト分離のためのHTML5要素「bdi」などをサポートし、IndexDB APIも実装した。

 アドオンの互換性を強化し、バージョン2.1以降に対応するアドオンを利用できるという。ただしバージョン1系のアドオンはマイグレーションされず、再インストールしてもアーキテクチャ変更により互換性がない可能性があるという。プロジェクトではアドオン互換性のためのWiki「SeaMonkey Add-ons Compatibility Tracking」を用意しており、そこで互換情報などを確認できる。

 SeaMonkey 2.7はLinux、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

The SeaMonkey Project
http://www.seamonkey-project.org/