オープンソースのネットワークアクセス制御システム「PacketFence 3.0」リリース、RHEL 6サポートが追加される

 オープンソースのネットワークアクセス制御システム「PacketFence」開発チームは9月21日、「PacketFence 3.0」を公開した。管理ポータル画面を一新したほか、ハードウェアサポートも拡充されている。

 PacketFenceは、侵入検知システム「Snort」を用いた不正ネットワークアクティビティの検出や脆弱性スキャン「Nessus」を用いた脆弱性検出、問題のあるデバイスの切断といった機能を備えるネットワークアクセス制御システム。無線および有線ネットワークの両方に対応し、VoIPやIP電話の制御にも対応している。プロジェクトは、フリー/オープンソースソフトウェアのコンサルやシステムインテグレーションを手がけるカナダInverseの支援を受けており、ライセンスはGPL v2。

 PacketFence 3.0では、Webベースの管理コンソール「captive portal」のデザインが一新されたほか、セルフ登録、デバイス追加など、ゲストユーザー向け管理機能も改善し、インラインサポートも導入した。ノードの帯域利用を追跡するためにRADIUSの統計機能を使用することも可能となり、またWeb管理画面からのログファイル閲覧などもサポートされた。Snort 2系のサポートも加わっている。

 そのほか、新たに「Red Hat Enterprise Linux 6」および「CentOS 6」に対応、ハードウェアでは、Avaya/Nortelスイッチ、D-Link、LG-Ericsson、Netgearなどのメーカーの製品に対応した。

 PacketFence 3.0はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

カナダInverse
http://www.inverse.ca/

PacketFence
http://www.packetfence.org/