Linus Torvalds氏がGNOME 3を酷評、Xfceへ切り替えたことを明らかに

 Linus Torvalds氏はデスクトップ環境としてGNOMEを使用していることが知られているが、Linus氏は先日リリースされたばかりのGNOME 3に対し手厳しいコメントを寄せ、「(現在は)Xfceを使っている」と発言したことが話題になっている。Torvalds氏はまた、「GNOMEをフォークできないか?」ともコミュニティに問いかけている。

 Torvalds氏はDave Jones氏が7月26日にSNS「Google+」に投稿したディスカッションにおいて、GNOMEに対する自身の意見をコメントした。Jones氏は最初、現在リリースされているFedora 15でLinuxカーネル3.0を使用するための計画について述べていた。「3.0」というバージョン番号は管理の都合上問題が発生し、多数の修正が必要となるため、「2.6.40」というバージョン番号でLinuxカーネル3.0を採用することで問題を回避するという計画を明らかにしていたのだが、Torvalds氏はそれに対し「その過程でGNOMEもフォークして、GNOME 2環境をサポートできないものか? まともなユーザーインターフェイスに戻りたい」と記した。そして、4月にリリースされたGNOME 3を、「とてつもなく収拾がつかない」と酷評した。

 その後のディスカッションでTorvalds氏は不満を詳しく説明、GNOME 3の問題はレンダリングではなく、ユーザーエクスペリエンスであるとし、ショートカット、アクティビティメニューモードなどにおける問題点を挙げて「受け入れられない」とした。そして、「(現在は)Xfceを使っている」、「(Xfceは)GNOME 2からの後退になるが、GNOME 3からは大きな前進となる。本当に」と記した。

 Torvalds氏は2005年、GNOMEではなくKDEを推奨したが、2009年には「KDE 4」を批判してGNOMEに戻ったことを明らかにしていた。

Google+における問題の議論
https://plus.google.com/106327083461132854143/posts/SbnL3KaVRtM