米Google、Key-Valueストア「LevelDB」をオープンソースで公開

 米Googleは7月28日、社内で開発したKey-Valueストア「LevelDB」を修正BSDライセンスの下でリリースした。Google Codeのプロジェクトページより入手できる。

 LevelDBは任意のバイト列型のキーとデータの順序付きマッピングを提供するKey-Valueストア。C++ライブラリとして提供され、利用例としてWebブラウザで最近アクセスしたページのキャッシュ保存、OSでインストール済みのパッケージと依存性の保存などが挙げられている。高レベルのストレージシステムを構築するための部品となるよう設計されており、次期版「Google Chrome」で実装されるHTML 5 APIの「IndexedDB」は、LevelDBをベースに実装されているという。

 ほかのライブラリへの依存性も少なく、移植性も高いとのこと。すでにさまざまなUNIX系システム、Windows、Mac OS X、Androidにポーティング済みという。

 同様の軽量データベースシステムには「SQLite3」や「Kyoto Cabinet」などがあるが、これらと比較したベンチマーク結果も公開されており、シーケンシャルリードやランダムライトにおいてより高いパフォーマンスを発揮したという。

GoogleによるLevelDBのベンチマーク結果
GoogleによるLevelDBのベンチマーク結果

米Google
http://www.google.com/

LevelDB
http://code.google.com/p/leveldb/

LevelDB Benchmarks
http://leveldb.googlecode.com/svn/trunk/doc/benchmark.html