ネットワークプロトコルアナライザ「Wireshark」の最新安定版「1.6」登場

 ネットワークプロトコルアナライザ「Wireshark」の開発チームは6月7日、「Wireshark 1.6」を公開した。今後はバージョン1.6系が安定版となる。WindowsとMac OS X(10.5.5以上)用のインストーラーおよびソースコードが公開されている。

 Wiresharkはクロスプラットフォームのネットワークプロトコルアナライザ。ネットワーク上のトラフィックをライブでキャプチャし、オフラインで解析できる。多数のプロトコルに対応、ライセンスはGPL v2で公開されている。

 従来は1.4系が安定版だったが、今後は1.6系が安定版としてリリースされる。Wireshark 1.6.0では2GB以上の大容量ファイルへの対応改善や、テキストダンプのインポートが可能となった。SMBオブジェクトのエキスポート、SLLセッションキーのエキスポートが可能となり、Ctrl-,またはCtrl-.でTCP/UDPセッションをナビゲーションできる。

 また、付属のコマンドライン版TSharkではiSCSI、ICMP、ICMPv6の応答時間を表示可能となった。そのほか、グラフのデフォルト形式がPNGになったという変更点もある。

Wireshark
http://www.wireshark.org/

ダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/wireshark/releases/