Gentoo Linux 11.0 リリース

 Gentoo Linux Foundationは3月8日、「Gentoo Linux LiveDVD 11.0」をリリースした。約18ヶ月ぶりのメジャーリリースとなる。

 Gentoo LinuxはPortageと呼ばれる独自のパッケージ管理システムを備えており、カスタマイズ性が高いのが特徴。ほかのディストリビューションで用意されているようなグラフィカルなインストーラは提供されないが、LiveCD/DVDでブート後に各種コマンドを実行することでハードディスク上への環境構築が可能。

 システムパッケージには、Linuxカーネル2.6.37(Gentooのパッチ付き)、Xorg X Server 1.10.0、GCC 4.5.2、glibc 2.12.2などを含む。デスクトップ環境はKDE 4.6、GNOME 2.32、Xfce 4.8、Enlightenment 1.0.7、Openbox 3.4.11.2、Fluxbox 1.3.1、XBMC 10.0などに対応した。Writable AUFSをサポート、LiveDVD上のファイルを変更できるようになっているという。

 WebブラウザはMozilla Firefox 3.6.13、Arora 0.11.0、Opera 11.0、Epiphany 2.30.6、Seamonkey 2.0.11などが利用できる。オフィスアプリケーションはOpenOffice 3.2.1を含むが、LibreOffice.orgは含まれていない。このほかアプリケーションとしては、XEmacs 21.5.29、Abiword 2.8.6、GnuCash 2.2.9、Scribus 1.9.3、GIMP 2.6.11、Inkscape 0.48.1、Blender 2.49bなどの生産性・グラフィック関連アプリケーション、開発ではKDevelop 4.2、KDESvn 1.5.5、Qt Creator 2.1.0、Bluefish 2.0.2などが入っている。

 ライブDVDは、ハイブリッドのx86/x86_64とx86_64 multilibの2種類がある。容量はともに約2.5GB。Gentoo LinuxのWebサイト経由でミラーサイトよりダウンロードできる。

Gentoo Linux Foundation
http://www.gentoo.org/