Linux FoundationがLSB 4.0を発表、主要Linuxディストリビューションはすべて認定

 非営利団体Linux Foundationは12月8日(米国時間)、Linux標準規格「Linux Standard Base(LSB)4.0」準拠として認定したLinuxディストリビューションを発表した。Red Hat Enterpeise LinuxやSUSE Linux Enterprise、Oracle Enterprise Linuxなど、主要ディストリビューションはすべて認定されている。同時に、「LSB 4.1」のベータ版も公開している。

 LSBは、Linuxカーネルを土台にベンダーなどが開発・提供するLinuxディストリビューション間の互換性のための認定プログラム。標準規格を設けることで、アプリケーションとLinuxディストリビューションの相互運用を改善し、アプリケーション開発者は1つのソフトウェアパッケージを作成すれば認定された複数のディストリビューションに対応することになる。

 今回、LSB 4.0準拠製品をリリースしていると認定されたLinux企業は、英Canonical、中国Chinasoft Network Technology、台湾Linpus Technologies、仏Mandriva、米Novell、米Oracle、中国Red Flag、米Red Hatなど。中国の「Kylin」も入っている。

 Linux Foundationは同日、次期版LSB 4.1のベータ版も公開した。正式版は2011年1月リリースを見込んでおり、ベータ公開によりユーザーからのフィードバックを募る。

Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/

「LSB 4.1」ベータ版
https://www.linuxfoundation.org/en/LSB_4.1_Beta.