Mozilla Labs、HTMLやCSSでWebブラウザUIを開発できる「Chromeless」を発表
Mozilla Labsは10月21日、JavaScriptなどを利用してWebブラウザのUIを作成できる実験プロジェクト「Chromeless Browser」を発表した。プロジェクトのWebサイトより、プレアルファ段階のコードを入手できる。
Chromelessは、ユーザーや外部開発者がWebブラウザのユーザーインターフェイス(ブラウザ・クローム)を作成できるようにする実験的プロジェクト。現在のUIを取り除き、柔軟性のあるプラットフォームに置き換えることを目指す、としている。開発者はJavaScript、HTML、CSSなどの標準的なWeb技術を使って独自のUIを作成できるという。
現在のFirefoxでは、UIの構築にXMLやJavaScriptをベースとしたXULと、JavaScriptから呼び出す機能ライブラリXPCOMを利用している。しかし、このような独自技術を採用していることは外部開発者が貢献するにあたって障害となっているという。そこで、標準的なWeb技術でUIを実装することで、Webページを書く感覚でブラウザのUIを開発できるのではないか、と経緯を説明している。
プロジェクトチームは現在、Atul Varma氏が作成したFirefoxアドオン「Cuddlefish Lab」、「Jetpack SDK」「XULRunner」を組み合わせた実装を作成しており、プロジェクトのWebサイトでは、タブにサムネイルを使ったスクリーンショットを公開している。今後、APIやセキュリティ機能、SDKなどを開発する予定だ。
Mozilla Labs
http://mozillalabs.com/
Chromeless Browserのプロジェクトページ
http://mozillalabs.com/chromeless