Perl 6実装「Rakudo Star」リリース

 Rakudo.orgとPerl 6開発チームは7月29日、Perl 6ディストリビューション「Rakudo Star July 2010 Release」を公開した。アーリーアダプター向けの「使える」ディストリビューションと位置づけており、Perl 6への関心を広げる狙いだ。

 Rakudo StarはPerl 6の実装で、仮想マシン「Parrot Virtual Machine 2.6」やRakudo Perl 6コンパイラ、Perl 6の各種ドキュメントを含む。Perl 6の文法や正規表現、イントロスペクション、オブジェクトモデル、ジャンクションとオートスレッドなど多くの機能が実装されている。

 RakudoではRakudo Starをアーリーアダプター向けと位置づけており、Perl 6の速度がそれほど高速ではない上、バグもあり、まだ実装されていない言語仕様もあることを認めながら、Rakudo Perl 6は現時点でアプリケーション開発に使える段階にあると強調している。

 Rakudo StarはPerl 6を広げること、Perl 6のコードべースの拡大、エンドユーザーフィードバックなどを目的としており、今後は毎月リリースしていく模様だ。

Rakudo.org
http://rakudo.org/