Erlangで実装された分散型データベース「Apache CouchDB 0.11.0」リリース

 Apache Software Foundation(ASF)のApache CouchDB Projectは3月29日、ドキュメント主導データベース「Apache CouchDB 0.11.0」を公開した。ベータやアルファがつかない初のリリースで、バージョン1.0のリリース候補と位置づけている。

 CouchDBは並行処理指向のプログラミング言語である「Erlang」で実装され、RESTful HTTPやJSON API経由でアクセスできる分散型データベース。アクセスにHTTPを利用するためさまざまな言語からの利用が可能で、Webブラウザ上でJavaScriptを使用してクエリやインデックス作成を実行することも可能。

 最新版は正式版に向けたフィーチャーフリーズ版。Windows向けインストーラーの作成がサポートされたほか、rawバイナリによる並び替えを選択可能となり、Unicodeによる並び替えが重要でない場合はビューの構築を高速化できる。また、ICUの文字列対照コールを減らすことで、ビューインデックス構成時間が短縮されている。

 HTTP側ではURL Rewriteハンドラー、Content-MD5ヘッダーの添付ファイル向けサポートなどが加わっている。Futon UIや複製関連の機能も改善されている。

 最新版はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Apache CouchDB
http://couchdb.apache.org/

「Apache CouchDB 0.11.0」ダウンロード
http://couchdb.apache.org/downloads.html