openSUSE project、openSUSE 11.2 正式版をリリース

 米Novellが出資するopenSUSE Projectは11月12日、最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 11.2」正式版をリリースした。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 openSUSE 11.2ではLinuxカーネル2.6.31を採用。デフォルトのファイルシステムがExt4となり、現在活発に開発が進められている次世代ファイルシステム「btrfs」も利用できる。デスクトップ環境はGNOME 2.28およびKDE 4.3が含まれており、デフォルトではKDEがインストールされる。

 openSUSEの特徴の1つである設定管理ツール「YaST(Yet another Setup Tool)」も改良され、Webベースのインターフェイスを採用。まだ技術プレビューの段階であるものの、Webブラウザ経由で管理やメンテナンスが行える。そのほか、ハードディスク全体の暗号化機能も追加された。

 また、Twitterやidenti.caに対応したマイクロブログクライアント「Choqok」や、新たにFacebookのIM機能に対応したIMクライアント「Kopete」など、ソーシャルネットワークとの連携に対応したアプリケーションも搭載されている。そのほか「OpenOffice.org 3.1.1」や「Firefox 3.5」、「Thunderbird 3.0」(ベータ4)など、最新のデスクトップアプリケーションも利用可能。同梱されているアプリケーション数は1000を超えるという。

 インストール/アップデートプロセスについても強化された。USBメモリからブートし、USBメモリ内に格納されたISOイメージを利用してシステムをインストールできるようになったほか、Live CDについても機能が強化されている。また、パッケージマネージャ「Zypper」が改良され、パッケージのダウンロード/アップデートプロセスが改善されるなど、ユーザビリティが強化されている。

openSUSE
http://www.opensuse.org/