ビーブレイクシステムズ、JavaからExcelデータを操作するツール「ExCella」をOSSとして公開

 ビーブレイクシステムズ(本社:東京都品川区)は2009年6月25日、Microsoft ExcelデータをJavaから操作する「ExCella」シリーズから、帳票ツール「ExCella Reports Version1.0」、データ移行ツール「ExCella Trans Version1.0」をLGPLv3でリリースしたと発表した。SourceForge.jpのプロジェクトサイトからダウンロードできる。

 ExCellaは、同社が業務管理システム「MA-EYES」開発で培ったノウハウを活用して開発したオープンソースソフトのシリーズ。JavaからのExcelデータ操作では、多くのコーディングや、Excelのバージョン違いなどへの配慮が必要で、煩わしさにつながっていた。ExCellaが提供する中~高レベルAPIは、さまざまなシーンに適用可能で、双方向の利用を容易にするという。

 同社は5月にExcelデータを簡単にJavaオブジェクトに変換するフレームワーク「ExCella Core」を公開。今回、Coreフレームワーク上で動作するツールとして、「Reports」と「Trans」を公開した。

 「ExCella Reports」は、Excelで作成したテンプレートを読み込んで、DB内のデータを整形。ExcelファイルやPDFに出力する。従来のデザインツールでは面倒だった罫線の調整や文字サイズ、折り返し設定などがExcelの機能を使って簡単にできる。請求書などの定型帳票や、ピボットテーブル・ピボットグラフを利用した分析帳票などに対応する。

 「ExCella Trans」は、形式の異なるデータの順序を制御しながらデータ移行を行う際、Excel定義に従って処理できる。出力処理を設定することで、取得したSQLのJDBC経由での実行や、JavaオブジェクトのO/Rマッピングツールでの永続化など、データ投入までを一元的に管理できる。

 動作環境はJava 2 SE 5.0以上。対応データ形式はExcel 2000(xls)~2007(xlsx)。ライセンスはLGPLv3。

ExCella
http://excella-core.sourceforge.jp/

ビーブレイクシステムズ
http://www.bbreak.co.jp/