着実な進化を見せるFedora 11新機能レビュー 2ページ

インプット・メソッドがIBUSに変更

 X Window Systemは、X Server1.5.3からX Server 1.6に、デフォルトのデスクトップ環境はGNOME 2.22から2.26へバージョンアップされた。とはいうものの、見た目や操作性についてはそれほど変化はない(図5、6)。

図5 Fedora10のデスクトップ
図5 Fedora10のデスクトップ
図6 Fedora 11のデスクトップ。Fedora 10から大きな変化はない
図6 Fedora 11のデスクトップ。Fedora 10から大きな変化はない

 注目点としては、インプット・メソッド・フレームワークの変更がある。Fedora 10以前で採用されていたSCIMが、メジャーなディストリビューションとして初めてIBUSに置き換えられた。IBUSはよりシンプルかつモダンなアーキテクチャを採用し、オンデマンドによる変換エンジンのロードが可能などの特徴を持つ、先進のインプット・メソッドだ。なお、日本語変換エンジン部分は以前と同じくAnthyである。

 ただし、IBUSはまだ登場したばかりということで、常用するには不便な点も少なくない。たとえば、GUI設定ツールでキーバインドを変更したり、ツールバーから辞書管理ツールを起動したりすることはできない。そこは早急に改良してもらいたいところだ。

グラフィカル・ブートシステム「Plymouth」

 Fedora 10以降ではグラフィカル・ブートシステムとして「Plymouth」(プリマス)が採用されている。Fedora 10では、ビジュアルエフェクトがプラグインとして実装されていたのに対して、Fedora 11では「テーマ」に変更されている。デフォルトのテーマは「Charge」である。

図7 ブート時に表示される「Charge」エフェクト
図7 ブート時に表示される「Charge」エフェクト

 たとえば、テーマを「Solar」にするには次のようにする。

# plymouth-set-default-theme solar    ←テーマを変更
# /usr/libexec/plymouth/plymouth-update-initrd    ←initrdを更新

 また、Fedora 10に用意されていたplymouth-set-default-pluginコマンドは廃止されている。

図8 Solarテーマ
図8 Solarテーマ

 なお、Fedora 10以降では、ビデオカードの出力をカーネルで集中制御するKMS(Kernel Mode Setting)が搭載されている。ただし、KMSがサポートするビデオカードはFedora 11では多少増えてきているものの、まだ未対応のものも多い。Plymouthはグラフィカルブートの表示にKMSを使用しているため、KMSに対応していないシステムでは、Plymouth実行時に帯状のプログレスバーが表示されるだけである。その場合、カーネルパラメータに「vga=0x318」を指定することにより、KMSを使わずにVESAフレームバッファーでグラフィカルなアニメーションを表示可能になる。