「Debian GNU/Linux 5.0」(lenny)が正式リリース

 Debianプロジェクトは2009年2月14日、最新Linuxディストリビューション「Debian GNU/Linux バージョン 5.0」(コードネーム:lenny)を正式リリースした。多くのストレージ機器で使われているMarvellの「Orion」プラットフォームや、ASUSTeK Computerの「Eee PC」などネットブックのサポートなどを追加した。「4.0」(etch)から22カ月ぶりのアップグレード。

 Linuxカーネルはバージョン2.6.26を採用。SELinuxの優先度が「標準」に昇格し、新規インストールの場合デフォルトで導入されるようになった。ただし、機能自体は無効になっており、使用する場合はセットアップが必要。このほかにも、syslogdやklogdに代わってrsyslogが導入されたほか、数多くのソフトウェアパッケージを更新した。

 対応アーキテクチャは、Intel x86、Alpha、SPARC、PowerPC、ARM、MIPS(ビッグエンディアン/リトルエンディアン)、Intel Itanium、HP PA-RISC、S/390、AMD64、ARM EABIの12種類。新たにARMプロセッサの使用効率を改善したARM EABIを追加した。従来のARMは廃止となる。

 最新版はBitTorrent(推奨)、jigdo、HTTP経由でダウンロードできる。また、パッケージ管理ツールaptitudeを使うことで、4.0からほとんどの設定を含めて自動アップグレードできる。

Debianプロジェクト
http://www.jp.debian.org/