米Sunが最大6000人の人員削減へ、オープンソースにさらに注力

 米Sun Microsystemsは11月14日(米国時間)、最大6000人の人員削減を含む組織再編計画を発表した。新しい組織構造では、ソフトウェア事業部を3事業部体制にし、MySQLなどのオープンソースとクラウドコンピューティングに注力する構えだ。

 SunのCEO、Jonathan Schwartz氏は、「グローバル経済の現実にSunの事業を適応させ、MySQL、OpenStorageなどのオープンソースプラットフォーム技術の提供を加速する」と述べている。これにあたり、ソフトウェア分野では、Application Platform SoftwareとCloud Computing&Developer Platformsの2事業部を新設し、既存のSystems Platformsと3事業部体制とする。

 Application Platform Softwareは、Java、MySQL、GlassFish Application Server、ID管理などオープンソースソフトウェアを中心にアプリケーション開発を担当する事業部。Cloud Computing&Developer Platformsでは、NetBeans、StarOffice、Network.comなどの製品・技術を担当する。Systems Platformsは、OpenStorage、ZFS、DTrace、管理機能などを中心としたシステム事業部となる。

 Application Platform SoftwareにはAnil Gadre氏、Cloud ComputingにはDave Douglas氏が就任、Systems PlatformsはJohn Fowler氏が続投する。これまでソフトウェア部門を統括してきた上級副社長のRich Green氏は退職する。

 Sunはまた、全従業員の15~18%に相当する5000~6000人の人員削減も行う。これらの人員削減と組織改編により、年間約7億~8億ドルのコスト削減が見込めるとしている。

米Sun Microsystems
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