マイクロソフト、「Microsoft Silverlight 2」の概要を発表

 マイクロソフトは2008年10月10日、Webブラウザプラグインの新版「Microsoft Silverlight 2」の概要を発表した。DRM対応メディア機能や、.NET互換のRIA開発環境によって、より優れたユーザーエクスペリエンスを提供するという。正式版は来週中にリリース。開発環境は11月上旬から提供開始する。

 メディア機能では、次世代DRM技術「Microsoft PlayReady」をベースとした「Silverlight DRM」を実装。Windows Mediaファイルを安全に保護しながらWindowsやMac OSにメディア配信が可能。また、IIS 7と組み合わせることで、Webプレイリストやネットワーク回線状況に応じた適切なビットレートで再生するアダプティブストリーミングを利用できる。さらに、高解像度画像を高速処理できる「Deep Zoom」機能を搭載した。

 RIA開発については、.NET Frameworkと互換性を持つリッチな基盤クラスライブラリをサポート。また、Visual Basic .NET、C#、JavaScript、IronPython、IronRubyなど、さまざまな開発言語に対応する。ネットワーク処理も、標準でREST、WS*/SOAP、POX、RSS、HTTPを利用できる。

 このほか、データグリッドやリストボックス、スライダー、カレンダーなど、開発者やWebデザイナーがすぐに使えるコントロールを標準で40種類以上備えた。ルック&フィールのカスタマイズも可能。開発環境は、従来製品のサービスパックなどの形態順次提供する。

 Silverlight 2のリリースに合わせ、国内7社がSilverlight 2を活用したサービスやアプリケーションを展開する。既にヤフーと中部国際空港セントレアがベータ版サービスを開始。追って、エス・エス・ジェイ、NECビッグローブ、TDKラムダ、日本デジタルオフィス、楽天が対応サービス開始する予定。

Microsoft Silverlight
http://silverlight.net/

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/