オープンソースのメディアプレイヤー「Songbird」、パブリックベータへ

 米Pioneers of the Inevitableは8月20日(米国時間)、オープンソースのメディアプレイヤーのベータ版「Songbird 0.7」をリリースした。Windows XP/Vista、Linux、Max OS Xに対応、同社Webサイトからダウンロードできる。

 Songbirdは、Mozilla Foundationとの提携により、Mozillaの技術を土台に開発されているメディアプレイヤー。今回リリースしたバーション0.7は、初のパブリックベータとなる。アルファ版からの改善点は、ユーザーインターフェイスの変更、機能の追加、パフォーマンスと安定性の強化などとなる。

 ユーザーインターフェイスを再設計することで、直感的かつシンプルにした。米Appleの「iTunes」に似た外観で、全体でドラッグアンドドロップでの操作をサポートした。コミュニティが提供するアドオンを利用して容易にカスタマイズできるという。

 新機能として、ユーザーが設定したフィルタにより動的にプレイリストを作成するスマートプレイリスト、アルバムジャケット(アートワーク)の表示、コンサートチケット情報、ソーシャル音楽サービスのLast.fmサポートなどが加わった。

 パフォーマンスでは、本バージョンよりFLAC形式のファイルの再生でGStreamerを利用した。次期版では、GStreamerがデフォルトのメディアフレームワークになるという。このほか、起動時間の短縮、WindowsとLinuxでのメモリ使用量の削減、メディアのインポートとメタデータスキャンに要する時間の短縮などが強化点となる。

 対応メディアプレイヤーは「iPod」とMTP(Media Transfer Protocol)をサポートした端末のみ。同社Webサイトでは今後の開発分野として、CDリッピング、動画の統合などを挙げている。

米Pioneers of the Inevitable
http://getsongbird.com