UbuntuまたはDebianの新米ユーザに朗報:UltamatixはAutomatixの後継ソフト

 世間にはまだAutomatixを覚えているUbuntuファンがいるだろう。フリーでないさまざまの人気アプリケーションやよく使われるAVコーデックに簡単にアクセスできるツールとして、人気を博していた。数年前にデビューし、依存関係を壊す危険があるとしてUbuntu開発者や熟練ユーザには不評だったものの、debパッケージの何たるかをよく知らない初心者には、同パッケージを簡単に扱うためのツールとして重宝がられていた。やがて開発者が他のプロジェクトに移行し、Automatixの開発は打ち切りとなったが、今回、Automatixの後継ソフトとしてUltamatixが名乗りをあげた。

 Ultamatix 1.8.0は、2008年7月にリリースされた。Ubuntu 8.04用、Ubuntu Ultimate Edition 1.8用、Debian Unstable用の3バージョンがあり、どれも32ビットと64ビットの両アーキテクチャをサポートする。インストールがポイント&クリックだけですむというのも、Linux初心者にとっては嬉しい。システムにグラフィカルdebパッケージハンドラさえインストールしておけば、端末コマンドを使う必要はない。debパッケージをダウンロードしてダブルクリックし、プロンプトに従って操作すれば、それだけでほとんどの設定がすんでしまい、GnomeまたはKDEのアプリケーションメニューにUltamatixのアイコンが現れる。

 Ultamatixの初回起動では、ライセンス条項への同意が求められる。これは、インストールされるコーデックが世界中のどこでも適法だとはかぎらないためで、ユーザは自国の法律をよくチェックしておかなければならない。Ultamatixの使用で法律違反が起こっても、Ultamatixの開発者は何の責任も負わない。

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Ultamatix

 UltamatixはAutomatixを下敷きにしている。Automatixを使ったことがある人には、インタフェースが懐かしく思えるだろう。Automatix同様、ソフトウェアリストはChat Clients、Email Clients、Codecs and Plugins、Eyecandy、File Sharing、Games、Media Playersなどのカテゴリに分かれていて、どのカテゴリにもいくつかのオプションがある。そのオプションリストをざっとながめ、インストールしたい項目全部にチェックを入れて、"Start"をクリックする。これで、選択されたソフトウェアとその依存関係がダウンロードされ、Ultamatixの管理下でインストールが実行される。

 Ultamatixで扱えるアプリケーションは実に多く、とても1つの記事で列挙しきれるものではないが、筆者のお気に入りをあげると、Google Earth、VLC Media Player、Anjuta開発環境がトップ3だ。あと、Gamesメニューにも、Frozen Bubble、Neverball、Wesnoth、Bzflagなど、筆者のお気に入りが数多く含まれている。

 さらに特筆すべきは、EdubuntuやKubuntuをUltamatixからインストールできることである。Ubuntuディストリビューションのこれら亜種も試してみたいという向きには、見逃せない機能だろう。システム管理のツールがもっと欲しければ、Ultamatix経由でUbuntu Tweak、Bootup Manager(BUM)、Sysinfoをインストールできるし、NTFSサポートもUltamatixからセットアップできる。読み書きアクセスにも制限はない。

 アプリケーションが不要になったときは、Ultamatixがアンインストールも引き受けてくれる。不要な依存関係も含め、すべてが取り除かれる。