米Sun、SolarisとLinux向けApache/MySQL/PHP/Perlスタック

 米Sun Microsystemsは7月23日(米国時間)、SolarisおよびLinux向けのWebアプリケーション開発スタック「Sun Web Stack」を発表した。これに合わせ、「Sun Java System Web Server 7.0」など2製品のコア技術をオープンソース化する。サポートを提供することで企業による採用を狙う。

 Web Stackでは、Linux、Apache、MySQL、PHP/Perlの4つの人気オープンソースを組み合わせた“LAMP”のうち、Linuxを除いたAMPスタックを提供する。Webサーバー、プロキシサーバー、データベース、スクリプト言語などで構成されるWebスタックで、LinuxのほかSunの「Solaris OS」にも対応する。

 「Apache HTTP Web server version 2.2.8」「Apache Modules Memcached 1.2.5」「MySQL 5.1 Database」「Tomcat Servlet Engine 6.0.16」「PHP 5.2.5」のほか、「Ruby 1.8.6」「Rails 1.2.3」「RubyGems 0.9.0」「Perl 5.8.8」「Squid proxy server 2.16.x」「RedCloth」なども含む。

 Sunはこれにあたり、Java System Web Serverと「Sun Java System Web Proxy」のコアコンポーネントのソースコードをBSDライセンスの下で公開する。

 Sunはエンタープライズ級のサポートとして、Web Stackで開発したアプリケーションが複数のOSに対応するようサポートサービスを提供する。これにより、企業および開発者はオープンソース技術を土台とした開発・運用環境を安心して利用できるとしている。

 Web Stackは同社Webサイトよりダウンロードできる。Web Stackのサポートは、Solaris向けを2008年第3四半期に、Linux向けを同第4四半期に提供する。Windowsなど他のOS向けのサポートはその後となる。

米Sun Microsystems
http://www.sun.com

Sun Web Stack
http://www.opensolaris.org/os/project/webstack/