サン、日立の指静脈認証をSun Java Systemで利用可能にするソフトを公開

 サン・マイクロシステムズは2008年5月21日、Sun Java SystemのID管理製品で日立製作所の指静脈認証システムを利用できるソフトウェア「指静脈認証連携用モジュール」のソースコードを公開した。日立との協力の下で開発したもので、セキュアなシングルサインオン環境を構築できるという。

 企業内のユーザー情報システム「Sun Java Identity Management Suite」のシングルサインオンシステム「Sun Java System Access Manager 8.0」に対応するモジュール。ユーザーの属性情報はAccess Managerで一元的に制御され、PCに接続した指静脈認証装置に一度指をかざすだけで本人確認ができ、許可されているWebアプリケーションだけにアクセス可能とする。

 また、サンのオープンソースのシングルサインオンソフト「OpenSSO」「OpenDS」「GlassFish」でも動作可能で、必要に応じて企業でカスタマイズできる。モジュールのライセンスはCDDL(Common Development and Distribution License)。

 サンは、Sun Java Identity Management Suiteのアクセス管理機能の強化で市場拡大を図る。また、日立は、ソフトウェアベンダーやSIベンダーと協力して、指静脈認証を利用したシングルサインオン事業を進め、3年間で50億円の売り上げを目指す。【鴨沢 浅葱/Infostand】

ダウンロードサイト
https://opensso.dev.java.net/source/browse/opensso/extensions/authnhfvb/

サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/